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基本作業のメモ

作業開始 2007.04.25〜

☆ 作品制作に共通する基本作業のメモです。


サビを作る ・ サビの保存 ・ サビを漉す ・ 中塗り漆を漉す ・ 刷毛を清める ・ 塗りの後片付け


作業日付写真など作業メモ
2007.08.23
・漆工芸での「サビ」(錆)とは、水練り砥の粉と生漆を練ってパテ状にしたものです。漆の下地として用います。「錆漆」とも呼びます。古くから用いられており堅牢です。

・サビ作りの手順を掲載します。

・まず用意するものは、砥の粉・水・ヘラです。

・ここではアトムペイントの「との粉」を使っています。
 ニックホビーショップ七条店で2006年に購入していたものです。

2007.08.23
・アトムペイントの「との粉」は、粉末状でかなり粒子が細かいようです。
・塊状で売っている山科砥の粉では、塊をある程度つぶしておく必要があります。

2007.08.23
・少量の水を加えて、砥の粉を水練りしていきます。

・最初はヘラにくっついて練りにくいです。水を含んでいない砥の粉と少しずつなじんでいくように、粉が周囲に残らないようにゆっくりと確実に練り込んでいきます。

2007.08.23
・ヘラを2本使い、片方のヘラにくっついた水練り砥の粉は、もうひとつのヘラで落とします。

2007.08.23
・ある程度水練りができてペースト状になってきたら、定盤の上に広げて、水分を調整します。


2007.08.23
・次に生漆を用意します。これは「鹿田商店」製品です。200g入りチューブで2200円くらいです。

2007.08.23
・生漆を定盤に出したところです。

・生漆の量は、水練り砥の粉とほぼ同じ体積、すなわち水練り砥の粉1:1生漆で用意します。
 粉の状態の砥の粉では漆の量はわかりません。

2007.08.23
・生漆を、水練り砥の粉と混ぜていきますが、全量を一気に混ぜないで、1/2や1/3ずつに分けて練り込んでいきます。
2007.08.23
・生漆が混ざると粘りけが出てきて練りやすくなります。

・全量が混ざったら、砥の粉が粉体で残ることのないよう、よく練り合わせます。

2007.08.23
・定盤上に広げて水分を調整しします。

・表面が黒くなってきたら混ぜ返して、全体を黒い茶色の状態にします。
2007.08.23
・生漆を追加して全体の濃度を調整します。

・まだ水分が多いようなら、広げて水分を調整します。
2007.08.23
・基本のサビができあがりました。

2007.08.23
・もし以前のサビが残っていたら、ここで混ぜてやるとよいです。

・あまり古いものを混ぜるときは、乾きかけたものが混ざらないように注意します。

作業日付写真など作業メモ
2007.08.23
・サビの保存方法です。漆も共通で保存できます。

・用意するものは、サランラップです。
  空気を通さないラップならOKです。

・適当な大きさに切って、折りたたんで2枚重ねにします。
2007.08.23
・できるだけ拡散しないように、ひとまとめにします。

・真ん中あたりに寄せ集めて、空気や湿気の影響を受けにくいようにして保存します。

・密閉できる容器に入れておいた方がよいようです。


この項目は2008.01.13掲載
作業日付写真など作業メモ
2008.01.09
・年末に作ったサビが年を越して少し劣化してきました。

・作成途上で2種類できてしまったので、混ぜ合わせて漉すことにします。

2008.01.09
・定盤の上に出してみました。

・漆の混合率などが異なるようです。
 作ってからの経過時間も違います。
2008.01.09
・混ぜ合わせてしまいました。

2008.01.09
・適当な目の麻布を用意して、これで漉すことにします。

2008.01.09
・包み込んで絞っていきます。

2008.01.09
・麻布の目からサビが出てきます。

2008.01.09
・ザラつきや小さな固まりなどがなくなり、かなりなめらかになりました。


この項目は2008.01.13掲載
作業日付写真など作業メモ
2008.02.11
・漆を塗るときの準備です。

・漆を器物に塗る前に、漆の中のゴミを取り除くため、
必ず漉してから使います。

・道具は、前列がヘラ、刷毛、テレピン油、漉し紙、
後列は茶碗2つ、ボロ布です。
2008.02.11
・「漉し紙」は質の良い和紙を使います。

ここでは漆器用品店で販売されている「新吉野紙」という紙を使っています。
2008.02.11
・茶碗に2〜3枚の吉野紙を敷き、漆を入れます。
 漆の量は刷毛を清めるのにも使うので、余裕を持たせておきます。

・特に調色した色漆などで器物を多数塗るときは、不足すると同じ色に仕上げるのは困難な事態になります。
2008.02.11
・漆を包み込むようにして両端から巻き込んで搾っていきます。

・ここのやり方はさまざまで、細いヘラに巻き付けたり、プライヤやペンチで持つ方法などがあります。
私は伝統を重視?して祖父直伝の専用持ち手を使っています。檜平角材を削っただけの簡単なモノで、ヘラに巻くのとあまり変わりませんが…。
2008.02.11
・ゆっくりとしみ出していくように搾っていきます。

2008.02.11
・緩やかに自然と漉し紙を通って流れ出していく感じの力加減で漉します。

2008.02.11
・最後の方になると流れにくくなりますので、一旦ほぐして引っ張り気味にして再度搾ります。

2008.02.11
・またジワッと漆がしみ出してきます。
 しかし、もう流れ落ちるほどは出ない状態です。
2008.02.11
・漉し紙の片方を口にくわえてヘラで取って茶碗に入れる方法がありますが、ここではまたもや祖父直伝の方法で、茶碗の縁にこすりつけてとる方法にしています。

2008.02.11
・あまり最後まで搾りすぎると、ゴミが出てくることもあるということで、このくらいにしておきます。

2008.02.11
・漉してきれいになった漆が茶碗の中にあります。ゴミが入らないようにラップなどで蓋をしておきます。

作業日付写真など作業メモ
2008.02.11
・ゴミの出る原因のかなりの部分が刷毛にあります。

・塗り刷毛を清めます。

・油を含ませて保存してあったので、テレピンで揉み出して油分を抜きます。
2008.02.11
・突き出し用のヘラで油分を突き出します。

2008.02.11
・次は漉した漆で刷毛を清めます。

・刷毛に漆をつけて、定盤の上で左右に動かします。
2008.02.11
・突き出しヘラで刷毛を突き出します。

・出てきた漆は刷毛のゴミを含んでいるので、「チリ漆」となります。
2008.02.11
・チリ漆は定盤から集めて、チリ漆用の茶碗にいれます。

2008.02.11
・刷毛からゴミが出る状態をヘラを使って確認します。

2008.02.11
・納得がいくまで刷毛を清めます。

・定盤を掃除して塗りの準備ができました。
作業日付写真など作業メモ
2008.02.11
・塗りの後片付けです。

・定盤の漆はチリ漆として茶碗に集めます。
2008.02.11
・残った漆はサランラップで蓋をしておきます。

・ラベルを入れておきます。


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