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乾漆南瓜電車型喰籠の制作 2

作業開始 2008.02.01〜2009.01.29

☆ 乾漆喰籠の制作記の続きです。

  1月30日で一応の完成となり、梱包して展示準備へ入りました。

作業日付写真など作業メモ
2009.01.03
まで

・繕いサビおよび研ぎを一応終了して中塗りに入ります。

・喰籠として実際に使用するときは、お客様からのながめはこちらの方向からになります。

・乾漆の作品では比較的軽く仕上がるということですが、形の修正のためのサビなどが多くなり、かなり重くなってしまいました。
2009.01.03
まで

・塗りに入る前の状態です。

・ミの内側です。Rが不揃いなところもありますが、内側の中塗りを入れてから調整します。
2009.01.03
まで

・塗りに入る前の状態です。

・ミの外側を裏面からみています。細かい凹みなどありますが、中塗りを入れてから繕いをします。
2009.01.03
まで

・塗りに入る前の状態です。

・フタの外側です。ホロ枠を表現するかどうか、中塗りを入れてから検討します。
2009.01.03
まで

・塗りに入る前の状態です。

・フタの内側です。隅の部分の研ぎがまだ不十分な感じですが、外側を塗ってから追加作業とします。
作業日付写真など作業メモ
2009.01.03
・中塗りに使う漆は、他の品物に使って残っていた半艶朱合を使うことにしました。これに弁柄をねりこんで赤中漆とします。弁柄色の上塗りにも使えるものとなります。

・漆を計量中。のせているのはPC用の印刷紙です。電話帳のような薄い紙でも大丈夫です。

・残っている漆を使ったので、60g程度あります。刷毛の清めに使っても、かなり多めになります。
2009.01.03
・弁柄粉末を計量中。

・約2割を混ぜることにして、ねりこみ中の損失も出るので、13g用意しました。
2009.01.03
・漆を少しずつ混ぜ込んで弁柄をねっていきます。

2009.01.03
・用意した弁柄粉末を全部ねりこんでしまいます。かなり堅めのダンゴ状態につくります。

2009.01.03
・ビンを使ってカタネリを行います。弁柄の粒子をガラスでつぶしていくことになります。

2009.01.03
・少しずつ漆を加えてゆるめながらビンネリを続けます。

2009.01.03
・残りの漆も全部ねりこんで、練り込み作業が終了したところ。

2009.01.03
・全部さらえて漉しに入れます。

・漉し紙は2枚重ねの二つ折りです。

2009.01.03
・漉しているところですが、三脚とセルフタイマーで撮影するのは難しい。

 模型雑誌なんかは足踏みシャッターなどを使っているそうですが、たしかに必要性を感じます。

2009.01.03
・漉し紙に残った漆をとる方法は、祖父からの伝来技法?です。直接教えを請うたわけではなく、子どもの頃に見ていて記憶に残ってるだけですが…。そういえば祖父は茶碗を足で押さえていたなぁ…。そんなワザは私にはできません。

・学校では、漉し紙の片方を口にくわえて、ヘラでこそげとる方法を教えてもらいました。
2009.01.03
・よく見ると、まだ弁柄のザラつきがある感じの漆です。

・かなりネバイので、若干のテレピンで濃度調整を行い、よく攪拌したあと再度漉します。

2009.01.03
・2回目の漉しを行いました。

・漉し紙を3枚重ねで二つ折りにしたので、かなりきめ細かくなりましたが、漉し紙にかなり吸い取られてしまいました。
 結局できあがった漆の量は40g程度になりました。損失が20g程度出てしまいました。
2009.01.03
・刷毛を清めて準備をします。

作業日付写真など作業メモ
2009.01.03
・塗る品物にツク棒を取り付けます。

・品物にはマスキングテープを貼りますが、このテープの品質も重要で、つけているときはテープがはがれない強度が必要で、はがすときは糊跡が残らないという厳しい条件です。ここでは、学校で使っているニットーのピンク色のテープを使っています。

・ツク棒と品物の取付にはある程度の強度が必要なので、ニトムズの厚手両面テープを使っています。
2009.01.03
・ツク棒を品物に取り付けたところ。

2009.01.03
・手板に立てて支持できるかどうか試してみました。

2009.01.03
・ムロの中で逆さまに支持できるかどうか試してみました。

・支持については何とか設計とおりいきそうです。塗ってからの「返し」作業は、狭いところでの作業なので慎重に行うことが必要です。
2009.01.03
・フタから塗りにかかりました。

・ツク棒を持つとこのようになります。アルコールで全体を拭いて油分をとります。
2009.01.03
・掃除刷毛で表面をなでて細かいホコリをとります。

2009.01.03
・漆をヘラで配っているところ。

・曲面も多いのでヘラではおよそのところにしておきます。
2009.01.03
・刷毛で均していきます。

2009.01.03
・凹んでいる部分は漆がたまって縮みやすいので、楊枝刷毛でスキとっておきます。

2009.01.03
・手板にセットしてムロに入れたところ。

・湿度は、底においた湿度計で65%くらいになっています。湿度計の精度もアテにならないことがあるので目安程度です。
2009.01.03
・約30分で「返し」をとることにします。

・ここからの湿度管理が難しいところです。
2009.01.03
・ミの方も塗りました。底は黒にするため、赤中が乾いてから後ほどの作業です。

2009.01.03
・フタとミの両方を手板にセットしたところ。

2009.01.03
・両方をムロに入れたところ。

・湿度は先ほどと同じくらい、底においた湿度計で65%くらいです。
2009.01.03
・約30分ごとに「返し」を行います。

・7時間くらい経過しましたが、少し乾きの兆候が出てきました。深夜になったので、そのまま寝てしまいました。

・早朝に目が覚めたので、一回だけ「返し」をして、また寝てしまいました。
作業日付写真など作業メモ
2009.01.04
・午前中に数回「返し」をしましたが、乾きを進めたいので若干の湿しをかけることにしました。

・湯で絞った濡れ雑巾で周囲の合板を湿します。底も少し拭いてみました。湯は湿度への効果が高いです。湿度計を底に置いているので、針がすぐに上がっていきます。
2009.01.04
・あまり急に湿度を上げると、凹部の漆が縮む可能性があるので、ムロのフタを閉めずに少し開けておきます。

・この状態で午後から出かけてしまいました。
2009.01.05
・4日の夜にはほぼ乾いていましたが、念のため強めの湿しをかけて5日まで置きました。

・フタをしめた状態で撮影しました。幸い、縮みは発生しませんでした。左の面に地サビの部分が残っていたのが出ているようです。その部分だけ漆の艶がなく、吸い込んだように細かい巣が入ったようになっています。
2009.01.05
・ミの方は特に問題なく塗り上がったようです。

作業日付写真など作業メモ
2009.01.06
・内側の中塗りを行います。漆は黒中塗り用漆です。

・漉すときにどのくらい損失が出るか計ってみました。
  30gの漆を漉し紙に出しています。
2009.01.06
・漉したあとで計ってみると206gです。お茶碗は178gなので引き算すると28gとなります。漉し紙などに損失となるのは2gくらいということです。漉し紙の枚数や絞る具合にもよりますが。
2009.01.06
・内側用のツク棒は長さの関係もあって別のモノをつくりました。

2009.01.06
・内側を塗っているところです。

2009.01.06
・フタの内側が塗り終わりました。

2009.01.06
・ミの内側が塗り終わりました。

2009.01.06
・ムロにセットして「返し」をしながら乾かします。

・少し強めに湿しをかけて早く乾くようにしています。
2009.01.07
・縮みが発生してしまいました。

・湿しが強すぎたか、塗りが厚かったか、両方の可能性があります。

・垂直方向の面にも縮みが出ているので、返しのときに漆が一部にたまり、そこが強い湿しの影響を受けたようです。
2009.01.07
・フタにも縮みが発生しています。

・中央の段差のところ、垂直面に縮みが出ています。

作業日付写真など作業メモ
2009.01.07
〜01.11

・縮みの修正とともに全体の中塗研ぎを行いました。

2009.01.12
・内側の中塗り2回目を行いました。
・底面の内側も黒中塗りを入れています。

・今回はかなり薄めに塗ったので縮なしで乾きました。
2009.01.13
・外側の中塗り2回目を行うことにしますが、捨て中ではなく上塗りの塗り分けも考慮して、上塗りの色で中塗りをすることにします。塗り分けも計画通りやってみることにしました。

2009.01.13
・5300番台のクモハ113の特徴であるクリーム色ラインを塗ります。

・すぐにムロへ入れて乾かし、明日には緑を塗る計画です。
2009.01.13
・緑色の漆をねりました。顔料は新八宝の草色で漆は梨子地を使っています。

・乾いたときに色調が変わるので、塗ってみた結果で修正が必要かもしれません。また一ヶ月ほど経つと透けてきて、ねり合わせたときの色に近くなるので難しいところです。
2009.01.14
〜01.16

・1月14日に緑色の中塗りを行いました。

・1月16日、緑色の中塗りがやっと乾きました。

作業日付写真など作業メモ
2009.01.17
・湘南色のオレンジ、いわゆる黄柑色を塗ります。

・マスキングを施したところです。
2009.01.17
・塗り途中の写真は撮影していませんが、黄柑色を塗ってマスキングをはがし、ムロに入れたところです。
2009.01.18
・外側の中塗りが出来たところです。

・これは蓋の外側、クモハ113-5300番台の塗り分けです。緑色が実物より明るくなったのと、黄柑色の赤系が強くなってしまいました。
2009.01.18
・蓋の内側です。繕いサビを入れてます。
2009.01.18
・身の外側の状態です。すでに研ぎを入れているので、下塗りの弁柄系が見えています。

2009.01.18
・身の内側です。繕いサビを入れてます。
2009.01.19
・上塗り作業に入りました。

・まず緑色からですが、若干の色調変更をして少し濃いめの緑になるよう調色しました。

・蓋を塗って回転ムロにセットしたところ。
2009.01.19
・こちらは身の方を塗って回転ムロにセットしたところ。
2009.01.20
・少し乾き始めたので、湿しの効いたムロへ入れ替えたところ。

2009.01.21
・身の緑色はこれで塗り上がりです。
2009.01.21
・蓋は黄柑色を塗ります。こちらも少し黄色を強くした色調に変更です。
2009.01.21
・蓋の黄柑色を塗って回転ムロにセット。
2009.01.26
・乾いたあと、白帯をマスキングして塗りました。中塗りと順序を変えたのですが、これがあまり良くなかったようです。

・塗りとしてはホコリも少なく、意外ときれいに塗れているのですが、顔料混入系漆の特製で刷毛目が目立ちます。

2009.01.26
・これから呂色作業に入ります。炭研ぎやクリスタル砥石での研ぎを入れて、できるだけ平滑にしますが、研ぎすぎてしたの色が出ても困るので少し控えめでやります。

・それでも少し問題が発生してしまいました。
2009.01.26
・内側は黒の真塗漆で塗ったのですが、ホコリが多くて状態が良くありません。

2009.01.26
・こちらもホコリが多いです。それから艶が出すぎのような感じです。

・自分としてはもう少しマットな仕上がりがほしいところです。漆を変更して塗り直しをする予定です。
2009.01.28
・呂色研ぎ、胴摺りのあと、上摺り漆をかけています。

2009.01.29
・種油と呂色磨き粉で艶出しをしました。

・最後の仕上げ、クモハ113-5300番台の特徴である白帯を塗りました。

・結果的に蒔絵をするような形になり、白顔料を艶朱合漆でねったものを黒軸筆で塗りました。
2009.01.29
・展示予定の形で撮影してみました。敷物として袱紗を使っています。

・乾きが進むと白帯が少しずつ黒ずんでくるのが残念なところ。

2009.01.29
・塗り直しをした内側は比較的きれいに仕上がりました。

・蓋を取って、身の中の様子です。
2009.01.29
・こちらは蓋の内側の様子です。

・このあとムロに入れて、全体を乾かしています。

・30日に梱包して卒業作品展へ展示に出します。
作業日付写真など作業メモ
2009.02.05
・卒業作品展での様子です。


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