| 高急グループ > 漆工芸室 > 乾漆南瓜電車型喰籠の制作 | Last Update 2009.05.14 |
作業開始 2008.02.01〜2009.01.29
☆ 乾漆喰籠の制作記の続きです。
1月30日で一応の完成となり、梱包して展示準備へ入りました。
| 作業日付 | 写真など | 作業メモ |
| 2009.01.03 まで | ![]() |
・繕いサビおよび研ぎを一応終了して中塗りに入ります。 ・喰籠として実際に使用するときは、お客様からのながめはこちらの方向からになります。 ・乾漆の作品では比較的軽く仕上がるということですが、形の修正のためのサビなどが多くなり、かなり重くなってしまいました。 |
| 2009.01.03 まで | ![]() |
・塗りに入る前の状態です。 ・ミの内側です。Rが不揃いなところもありますが、内側の中塗りを入れてから調整します。 |
| 2009.01.03 まで | ![]() |
・塗りに入る前の状態です。 ・ミの外側を裏面からみています。細かい凹みなどありますが、中塗りを入れてから繕いをします。 |
| 2009.01.03 まで | ![]() |
・塗りに入る前の状態です。 ・フタの外側です。ホロ枠を表現するかどうか、中塗りを入れてから検討します。 |
| 2009.01.03 まで | ![]() |
・塗りに入る前の状態です。 ・フタの内側です。隅の部分の研ぎがまだ不十分な感じですが、外側を塗ってから追加作業とします。 |
| 作業日付 | 写真など | 作業メモ |
| 2009.01.03 | ![]() |
・中塗りに使う漆は、他の品物に使って残っていた半艶朱合を使うことにしました。これに弁柄をねりこんで赤中漆とします。弁柄色の上塗りにも使えるものとなります。 ・漆を計量中。のせているのはPC用の印刷紙です。電話帳のような薄い紙でも大丈夫です。 ・残っている漆を使ったので、60g程度あります。刷毛の清めに使っても、かなり多めになります。 |
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・弁柄粉末を計量中。 ・約2割を混ぜることにして、ねりこみ中の損失も出るので、13g用意しました。 |
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・漆を少しずつ混ぜ込んで弁柄をねっていきます。 |
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・用意した弁柄粉末を全部ねりこんでしまいます。かなり堅めのダンゴ状態につくります。 |
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・ビンを使ってカタネリを行います。弁柄の粒子をガラスでつぶしていくことになります。 |
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・少しずつ漆を加えてゆるめながらビンネリを続けます。 |
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・残りの漆も全部ねりこんで、練り込み作業が終了したところ。 |
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・全部さらえて漉しに入れます。 ・漉し紙は2枚重ねの二つ折りです。 |
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・漉しているところですが、三脚とセルフタイマーで撮影するのは難しい。 模型雑誌なんかは足踏みシャッターなどを使っているそうですが、たしかに必要性を感じます。 |
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・漉し紙に残った漆をとる方法は、祖父からの伝来技法?です。直接教えを請うたわけではなく、子どもの頃に見ていて記憶に残ってるだけですが…。そういえば祖父は茶碗を足で押さえていたなぁ…。そんなワザは私にはできません。 ・学校では、漉し紙の片方を口にくわえて、ヘラでこそげとる方法を教えてもらいました。 |
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・よく見ると、まだ弁柄のザラつきがある感じの漆です。 ・かなりネバイので、若干のテレピンで濃度調整を行い、よく攪拌したあと再度漉します。 |
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・2回目の漉しを行いました。 ・漉し紙を3枚重ねで二つ折りにしたので、かなりきめ細かくなりましたが、漉し紙にかなり吸い取られてしまいました。 結局できあがった漆の量は40g程度になりました。損失が20g程度出てしまいました。 |
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・刷毛を清めて準備をします。 |
| 作業日付 | 写真など | 作業メモ |
| 2009.01.03 | ![]() |
・塗る品物にツク棒を取り付けます。 ・品物にはマスキングテープを貼りますが、このテープの品質も重要で、つけているときはテープがはがれない強度が必要で、はがすときは糊跡が残らないという厳しい条件です。ここでは、学校で使っているニットーのピンク色のテープを使っています。 ・ツク棒と品物の取付にはある程度の強度が必要なので、ニトムズの厚手両面テープを使っています。 |
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・ツク棒を品物に取り付けたところ。 |
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・手板に立てて支持できるかどうか試してみました。 |
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・ムロの中で逆さまに支持できるかどうか試してみました。 ・支持については何とか設計とおりいきそうです。塗ってからの「返し」作業は、狭いところでの作業なので慎重に行うことが必要です。 |
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・フタから塗りにかかりました。 ・ツク棒を持つとこのようになります。アルコールで全体を拭いて油分をとります。 |
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・掃除刷毛で表面をなでて細かいホコリをとります。 |
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・漆をヘラで配っているところ。 ・曲面も多いのでヘラではおよそのところにしておきます。 |
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・刷毛で均していきます。 |
| 2009.01.03 | ![]() |
・凹んでいる部分は漆がたまって縮みやすいので、楊枝刷毛でスキとっておきます。 |
| 2009.01.03 | ![]() |
・手板にセットしてムロに入れたところ。 ・湿度は、底においた湿度計で65%くらいになっています。湿度計の精度もアテにならないことがあるので目安程度です。 |
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・約30分で「返し」をとることにします。 ・ここからの湿度管理が難しいところです。 |
| 2009.01.03 | ![]() |
・ミの方も塗りました。底は黒にするため、赤中が乾いてから後ほどの作業です。 |
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・フタとミの両方を手板にセットしたところ。 |
| 2009.01.03 | ![]() |
・両方をムロに入れたところ。 ・湿度は先ほどと同じくらい、底においた湿度計で65%くらいです。 |
| 2009.01.03 | ![]() |
・約30分ごとに「返し」を行います。 ・7時間くらい経過しましたが、少し乾きの兆候が出てきました。深夜になったので、そのまま寝てしまいました。 ・早朝に目が覚めたので、一回だけ「返し」をして、また寝てしまいました。 |
| 作業日付 | 写真など | 作業メモ |
| 2009.01.04 | ![]() |
・午前中に数回「返し」をしましたが、乾きを進めたいので若干の湿しをかけることにしました。 ・湯で絞った濡れ雑巾で周囲の合板を湿します。底も少し拭いてみました。湯は湿度への効果が高いです。湿度計を底に置いているので、針がすぐに上がっていきます。 |
| 2009.01.04 | ![]() |
・あまり急に湿度を上げると、凹部の漆が縮む可能性があるので、ムロのフタを閉めずに少し開けておきます。 ・この状態で午後から出かけてしまいました。 |
| 2009.01.05 | ![]() |
・4日の夜にはほぼ乾いていましたが、念のため強めの湿しをかけて5日まで置きました。 ・フタをしめた状態で撮影しました。幸い、縮みは発生しませんでした。左の面に地サビの部分が残っていたのが出ているようです。その部分だけ漆の艶がなく、吸い込んだように細かい巣が入ったようになっています。 |
| 2009.01.05 | ![]() |
・ミの方は特に問題なく塗り上がったようです。 |
| 作業日付 | 写真など | 作業メモ |
| 2009.01.06 | ![]() |
・内側の中塗りを行います。漆は黒中塗り用漆です。 ・漉すときにどのくらい損失が出るか計ってみました。 30gの漆を漉し紙に出しています。 |
| 2009.01.06 | ![]() |
・漉したあとで計ってみると206gです。お茶碗は178gなので引き算すると28gとなります。漉し紙などに損失となるのは2gくらいということです。漉し紙の枚数や絞る具合にもよりますが。 |
| 2009.01.06 | ![]() |
・内側用のツク棒は長さの関係もあって別のモノをつくりました。 |
| 2009.01.06 | ![]() |
・内側を塗っているところです。 |
| 2009.01.06 | ![]() |
・フタの内側が塗り終わりました。 |
| 2009.01.06 | ![]() |
・ミの内側が塗り終わりました。 |
| 2009.01.06 | ![]() |
・ムロにセットして「返し」をしながら乾かします。 ・少し強めに湿しをかけて早く乾くようにしています。 |
| 2009.01.07 | ![]() |
・縮みが発生してしまいました。 ・湿しが強すぎたか、塗りが厚かったか、両方の可能性があります。 ・垂直方向の面にも縮みが出ているので、返しのときに漆が一部にたまり、そこが強い湿しの影響を受けたようです。 |
| 2009.01.07 | ![]() |
・フタにも縮みが発生しています。 ・中央の段差のところ、垂直面に縮みが出ています。 |
| 作業日付 | 写真など | 作業メモ |
| 2009.01.07 〜01.11 | ![]() |
・縮みの修正とともに全体の中塗研ぎを行いました。 |
| 2009.01.12 | ![]() |
・内側の中塗り2回目を行いました。 ・底面の内側も黒中塗りを入れています。 ・今回はかなり薄めに塗ったので縮なしで乾きました。 |
| 2009.01.13 | ![]() |
・外側の中塗り2回目を行うことにしますが、捨て中ではなく上塗りの塗り分けも考慮して、上塗りの色で中塗りをすることにします。塗り分けも計画通りやってみることにしました。 |
| 2009.01.13 | ![]() |
・5300番台のクモハ113の特徴であるクリーム色ラインを塗ります。 ・すぐにムロへ入れて乾かし、明日には緑を塗る計画です。 |
| 2009.01.13 | ![]() |
・緑色の漆をねりました。顔料は新八宝の草色で漆は梨子地を使っています。 ・乾いたときに色調が変わるので、塗ってみた結果で修正が必要かもしれません。また一ヶ月ほど経つと透けてきて、ねり合わせたときの色に近くなるので難しいところです。 |
| 2009.01.14 〜01.16 | ![]() |
・1月14日に緑色の中塗りを行いました。 ・1月16日、緑色の中塗りがやっと乾きました。 |
| 作業日付 | 写真など | 作業メモ |
| 2009.01.17 | ![]() |
・湘南色のオレンジ、いわゆる黄柑色を塗ります。 ・マスキングを施したところです。 |
| 2009.01.17 | ![]() |
・塗り途中の写真は撮影していませんが、黄柑色を塗ってマスキングをはがし、ムロに入れたところです。 |
| 2009.01.18 | ![]() |
・外側の中塗りが出来たところです。 ・これは蓋の外側、クモハ113-5300番台の塗り分けです。緑色が実物より明るくなったのと、黄柑色の赤系が強くなってしまいました。 |
| 2009.01.18 | ![]() |
・蓋の内側です。繕いサビを入れてます。 |
| 2009.01.18 | ![]() |
・身の外側の状態です。すでに研ぎを入れているので、下塗りの弁柄系が見えています。 |
| 2009.01.18 | ![]() |
・身の内側です。繕いサビを入れてます。 |
| 2009.01.19 | ![]() |
・上塗り作業に入りました。 ・まず緑色からですが、若干の色調変更をして少し濃いめの緑になるよう調色しました。 ・蓋を塗って回転ムロにセットしたところ。 |
| 2009.01.19 | ![]() |
・こちらは身の方を塗って回転ムロにセットしたところ。 |
| 2009.01.20 | ![]() |
・少し乾き始めたので、湿しの効いたムロへ入れ替えたところ。 |
| 2009.01.21 | ![]() |
・身の緑色はこれで塗り上がりです。 |
| 2009.01.21 | ![]() |
・蓋は黄柑色を塗ります。こちらも少し黄色を強くした色調に変更です。 |
| 2009.01.21 | ![]() |
・蓋の黄柑色を塗って回転ムロにセット。 |
| 2009.01.26 | ![]() |
・乾いたあと、白帯をマスキングして塗りました。中塗りと順序を変えたのですが、これがあまり良くなかったようです。 ・塗りとしてはホコリも少なく、意外ときれいに塗れているのですが、顔料混入系漆の特製で刷毛目が目立ちます。 |
| 2009.01.26 | ![]() |
・これから呂色作業に入ります。炭研ぎやクリスタル砥石での研ぎを入れて、できるだけ平滑にしますが、研ぎすぎてしたの色が出ても困るので少し控えめでやります。 ・それでも少し問題が発生してしまいました。 |
| 2009.01.26 | ![]() |
・内側は黒の真塗漆で塗ったのですが、ホコリが多くて状態が良くありません。 |
| 2009.01.26 | ![]() |
・こちらもホコリが多いです。それから艶が出すぎのような感じです。 ・自分としてはもう少しマットな仕上がりがほしいところです。漆を変更して塗り直しをする予定です。 |
| 2009.01.28 | ![]() |
・呂色研ぎ、胴摺りのあと、上摺り漆をかけています。 |
| 2009.01.29 | ![]() |
・種油と呂色磨き粉で艶出しをしました。 ・最後の仕上げ、クモハ113-5300番台の特徴である白帯を塗りました。 ・結果的に蒔絵をするような形になり、白顔料を艶朱合漆でねったものを黒軸筆で塗りました。 |
| 2009.01.29 | ![]() |
・展示予定の形で撮影してみました。敷物として袱紗を使っています。 ・乾きが進むと白帯が少しずつ黒ずんでくるのが残念なところ。 |
| 2009.01.29 | ![]() |
・塗り直しをした内側は比較的きれいに仕上がりました。 ・蓋を取って、身の中の様子です。 |
| 2009.01.29 | ![]() |
・こちらは蓋の内側の様子です。 ・このあとムロに入れて、全体を乾かしています。 ・30日に梱包して卒業作品展へ展示に出します。 |
| 作業日付 | 写真など | 作業メモ |
| 2009.02.05 | ![]() |
・卒業作品展での様子です。 |