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乾漆南瓜電車型喰籠の制作

作業開始 2008.02.01〜

☆ 卒業制作の課題として、乾漆の技法にも取り組むことにしました。木地ではできない形が面白いので、自分の趣味ネタから考え出したものです。毎日通学で乗車しているJR嵯峨野線113系電車の先頭部分の曲線を使って、茶道具セットの一環として菓子器を作ることにしました。初めは先頭曲線を裏にした盛器として考えましたが、先生のご指導により蓋にデザインが出るようにするべきということで、蓋物のデザインに変更して喰籠にすることにしました。全体の眺めとしては四角で左右対称上下非対称の変な入れ物になると思われます。最近この電車は色のイメージから「カボチャ電車」と呼ばれているようなので、その愛称を銘に付けることにしました。

作業日付写真など作業メモ
2008.02.06
   まで

・電車は113系という系列ですが、手近の図面でTMSスタイルブックから153系の図面を使うことにしました。前面形状は共通デザインで作られているので、そのまま拡大コピーなどして形を考えることにします。

2008.02.13
   まで

・小さめの発泡スチロールでモックアップを作ってみました。容器としての形になるかどうか検討しています。

・最初はこちらの先頭形状を裏向きにして、ホロを高台にする案を考えていました。しかし、高台になる部分が少し狭くて不安定なようです。

・結局、この前面形状を蓋にする形を考えることにしました。ライト類は付けないつもりですが、作成しながら変わる可能性があります。

2008.02.14
・図面コピーから型紙を起こすことにしました。

・t1.0ボール紙に形状を写し取り、三面の型紙原型図を作成しました。

・高台部分の寸法は、作成しながら少し変わる可能性があります。

2008.02.15
・乾漆の元型となる発泡スチロールの加工を始めました。

・発泡スチロールはコーナンで購入した30mm厚さ、900mm×900mmの大きさです。
・普通のカッターで切断します。
2008.02.15
・厚さを150mmにするため、5枚切り出して接着剤で貼り重ねます。

・接着剤はセメダイン社製品の発泡スチロール用です。酢酸ビニル系ですが、木工ボンドのようにエマルジョンにはなっていません。
2008.02.15
・5枚を貼り重ねました。

・接着剤は20ml入り1本をほとんど使いました。
2008.02.15
・重しをして乾燥します。

作業日付写真など作業メモ
2008.02.25
・型紙の切り抜きを行いました。

作業日付写真など作業メモ
2008.03.17
・発泡スチロール型の削り込み作業を進めました。

・カッターを使って荒削りを行い、NTドレッサーで表面仕上げをしました。

・発泡スチロールのゴミがでるので、静電気防止スプレーも用意して、適宜使っています。
2008.03.17
・前面から見たところです。

・左右で少し寸法違いがあるようです。

・切削中の写真は粉塵が多いので撮影できていません。
2008.03.17
・全体を見たところです。

・三面の寸法はおよそできあがりです。
 これから曲面をつけていきます。
作業日付写真など作業メモ
2008.04.13
・それぞれの面を結ぶ曲面をつける作業に入りました。

・NTドレッサーで曲面削りをしています。

・少しずつ削って奮迅を掃除機で吸い取ります。
2008.04.13
・およその曲面をつけていきました。

・上側になる面です。

2008.04.13
・下側になる面です。

・左右のバランスなど微妙な調整が必要ですが、基本の形はできあがりです。

作業日付写真など作業メモ
2008.04.22
・微調整を行った後、発泡スチロールのキズや凹みを修正します。

・のりまたは木工用ボンドと砥の粉を水練りしてボンドサビを作り、凹みの部分につけていきます。
<
2008.04.23
・一日乾燥させると「引け」が発生するので、さらにボンドサビをつけていきます。

2008.05.06
・ボンドサビを水研ぎし、全体に広げて固めていきます。

・ボンドサビと記載していますが、木工用ボンドを使うと固くなりすぎるようです。のりを使う方が扱いやすいという指導がありました。
作業日付写真など作業メモ
2008.05.14
・ボンドサビ作業はひととおり終了段階になりました。

・これから中塗り作業を行います。
2008.05.14
・黒中塗漆を全体に塗りました。

・持ち手をつけていないので、膝の上にのせて回しながらサイドから塗り、後で上面を塗っています。最後は底面を手持ちで支えて貫通扉部を平面を塗りました。

2008.05.14
・屋根曲線側からの様子です。

・これからムロに入れて固めます。底面はまだ塗っていませんので、これが乾いてから塗ることになります。全体を塗るのに2工程必要で、中塗りを3回程度行うため、都合6回の工程となります。
作業日付写真など作業メモ
2008.05.19
・中塗り続きです。

・持ち手をつけていないので、膝の上にのせて回しながらサイドから塗っています。
2008.05.19
・中塗り続きです。

・サイドだけ塗り上がったところです。
2008.05.21
・中塗り続きです。

・前面と底面を塗ります。
2008.05.21
・中塗り続きです。

・前面と底面を塗ったところです。
2008.05.26
・中塗りを2度入れたところです。

・まだ凹凸があるのでサビを入れて研ぐことにします。
2008.05.26
・中塗り続きです。

・繕いサビを入れたところです。
2008.05.27
・中塗り続きです。

・サビを研いで凹凸を少なくしていきます。
2008.06.02
・中塗り3度目となります。

  また局所的にサビを付けていきます。
2008.06.03
・塗りと研ぎを繰り返します。
2008.06.10
・中塗り4度目です。

・繕いサビを入れています。
2008.06.11
・研いで乾いたところです。
2008.06.25
・中塗り続きです。

・結局中塗りを6回程度入れたことになりました。
・これで中塗りの終了とする予定です。
・中塗りは剥離剤的な役割も併せ持つことになります。
作業日付写真など作業メモ
2008.06.30
・炭粉撒き作業へ進みました。

・生漆を下地刷毛で均一に塗り、炭粉をすじかい刷毛で広げていきます。
2008.06.30
・炭粉撒き作業の1回目半分です。

・六面体なので、一度に全部の面を作業することができません。
2008.07.01
・炭粉撒き作業の1回目残り半分です。

・生漆と黒中塗り漆を混ぜたものを下地刷毛で均一に塗ります。
2008.07.01
・炭粉撒き作業の1回目残り半分です。

・炭粉をすじかい刷毛で広げていきます。炭粉が周囲に飛び散るので、細心の注意を払って作業します。
2008.07.01
・炭粉撒き作業の1回目出来上がりです。

2008.07.05
・半面ずつの作業なのでなかなか進みません。

・炭粉撒き作業2回目が終了しました。
作業日付写真など作業メモ
2008.07.15
・表裏半面で一日の作業なので、都合二日で全体1回分です。

2008.06.30
 〜 07.15

・炭粉撒き作業は全体として5回、実質作業は10回、行いました。


・この後は、地の粉を撒く作業に入ります。
2008.07.16
 〜 08.01

・地撒き途中の作業写真は撮影できていません。

 作業的には炭粉蒔きとほぼ同じですが、粒子が粗いので刷毛ではなく「篩(フルイ)」で撒いていきます。

・地の粉を蒔いてムロに入れた状態です。

2008.07.31
・これは地撒き後に目摺サビを入れて研いだところです。
 この上に生漆と黒中塗り漆を混ぜたものを下地刷毛で均一に塗り、篩と刷毛を駆使して撒いていきます。
2008.08.02
・地撒き作業の最終とします。

 輪島三辺地を2回、山科を3回撒いています。
作業日付写真など作業メモ
2008.08.04
・地の粉撒きを終了し、軽く研いで表面を均しました。

・このあとは布貼り作業に入ります。これまでは準備作業のようなもので、布が乾漆制作物の芯材となる重要な作業です。
・計画では寒冷紗1枚+麻布4枚+寒冷紗1枚ということですが、これは布の厚さや制作物の大きさなどにより、適宜調節するものです。

・ここでは寒冷紗の大きさを調べているところです。
2008.08.06
・この間に寒冷紗を前面から1枚、後面から1枚貼り、乾かして空研ぎしたところです。

・凹みの部分は布が引っ張られて、どうしても浮きがちになります。砥石で研ぎながら、浮いた部分を開いてしまいます。
2008.08.07 ・局部的に補強布を貼りました。

・後面の様子です。
2008.08.07
 〜08.08

・側の部分に周囲を一周するように貼り付けました。

2008.08.09
・前後も貼り付けて、結局寒冷紗2枚になりました。
2008.08.10 ・寒冷紗が乾いたところで、軽く空研ぎを入れ、目摺サビをつけたところです。

・この作業も前後2回に分けてやることになり、すべての作業が2回ずつになります。
2008.08.11
 〜08.12
・麻布を貼る作業に入りました。

・布目は寒冷紗より粗く、布厚さがあるので、糊漆も乾きにくくなっています。
2008.08.13 ・麻布一回目が一応乾いたようなので、地サビで目摺を行います。

2008.08.14 ・地サビによる目摺の続きです。

作業日付写真など作業メモ
2008.08.15
  〜08.22
・目摺サビを軽く水研ぎして表面をなるべくなめらかに仕上げました。

・その後、しばらくムロ内で放置して固めていきます。

・麻布貼り作業の2回目に入ります。今回は布目を斜めに取り、前回とクロスするように貼っていきます。

・部分に分けて貼っていく方法をとっています。
2008.08.23
  〜08.27
・全体に2回目の麻布貼りを終了しました。

・地サビで目摺を行ったところです。

・目摺りサビの乾きが、あまり思わしくないです。小Rの部分などに柔らかいところがあるようです。

・このあと研ぎを入れて、もう一度目摺を入れます。
作業日付写真など作業メモ
2008.08.31

2008.09.13

2008.09.30

2008.10.04

2008.10.22

2008.11.03

2008.11.04

2008.11.06

2008.11.19

作業日付写真など作業メモ
2008.11.30
・繕いサビの研ぎを行いました。

2008.11.30
・裏側です。一段凹んだ形にしています。

作業日付写真など作業メモ
2008.12.01
・サビ固めを行いました。

2008.12.01
・身と蓋を切り離します。

2008.12.01
・中からは発泡スチロールが出てきます。

2008.12.01
・発泡巣チロルを取り除きます。

2008.12.02
・砥石で研ぎを入れた後、立ち上がり部の加工に入ります。

・蓋との嵌め合い余裕をとるため、少し内側へ厚さを調節します。
  厚紙を切って糊+木の粉ではります。
2008.12.06
・立ち上がり部にコクソを入れていきます。

・蓋の内側はサビで凹凸をなくしていきます。
作業日付写真など作業メモ
2008.12.10
・身と蓋のすりあわせを行いました。

  スリガラスの上で全体をゆっくり研いであわせていきます。

2008.12.10
・すりあわせのチェック。

2008.12.10
・身の方に、蓋との嵌め合いを受ける、立ち上がりを作ります。

・ここでは普通の画用紙を使っています。
 立ち上がりの寸法は、身の上面から8mmとしています。この寸法もいろいろ好みもあるようで、まあ妥当な線でつくっています。

2008.12.10
・画用紙を糊漆で取り付けていきます。

・クリップも併用して固定していきます。
2008.12.10
・高さはこのくらいです。

 ムロで乾かします。

作業日付写真など作業メモ
2008.12.11
・立ち上がり部の画用紙の上に、寒冷紗をはりました。

全体を囲むように、糊漆ではりつけています。

2008.12.11
・芯にした画用紙が漆を吸い込んでふやけてきて凹凸になっています。

2008.12.11
・目玉クリップを使って押さえておくと、かなりまっすぐになってきました。

2008.12.11
・立ち上がりらしくなってきました。

作業日付写真など作業メモ
2008.12.22
・作品展で展示する方法を検討しなければなりません。
  下に袱紗を敷くことにしました。

2008.12.25
・内部の仕上げを進めています。

・もう少し時間がかかりそうです。


長くなってきたので、続きは別のページとします。下のリンクから 喰籠の制作 2へどうぞ。

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