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角形喰篭の修繕

作業開始 2007.12.21〜2009.02.16

☆ 茶道の先生から古い喰篭の修繕を依頼されました。仕上げの指定は特になく、自由にしてよいということです。
  預かったのはだいぶ前なんですが、他の作品を進める必要もあって先延ばしにしていました。
  品物は掻き合わせ塗りで縁が朱色に仕上げてありますが、木地自体がかなり痛んでおり、蓋と側がはずれかけたりしています。蓋には鉋かけの跡と思われる凹凸があり、これが品物の風合いなのかどうかもわからないそうです。側は鋸目を入れて曲げたもので、接合部はホチキス風金具でとめてあります。どのように仕上げるかが問題です。


作業日付写真など作業メモ
2008.07.31
・強度を考えると布貼りしたいところですが、厚くなってしまうのは避けたいものです。また、外側の留金具を生かすならば布貼りはできません。

・元の痛みを考えて、サビサビの無地としてみます。

・全体に#180サンドペーパーをかけて均しました。

2008.07.31
・蓋の平面部と周囲の縁部で剥がれかけているところがあり、木工用ボンドで接着することにしました。

2008.07.31
・ベニヤ合板をのせて、上にコンクリートブロックの重しをして、一日放置することにします。
2008.08.01
・蓋の縁はボンドで固着しました。

・再度、全体にサンドペーパーをかけ、#240砥石で軽く水研ぎを入れました。

・縁朱に仕上げてある部分も研いで、木地が出たので生漆をしみ込ませて木地固めをしました。
2008.08.02
・地サビを付けてみました。

・底と蓋の平面部、および側面の内側の曲げ部分に付けています。
作業日付写真など作業メモ
2008.09.10
・外側の黒漆は木地が出るまで全部研いでしまいました。

  木目に入り込んだ黒漆が残っただけにして、生漆をしみ込ませています。

2008.10.08
・サビ付けに入ります。

・外側は木地溜仕上げの予定で、サビは内側と底面につけます。
2008.10.11
・サビ研ぎとサビ付けを繰り返して仕上げていきます。
 縁部分は丸凸形にサビを盛り上げ、ゴム板で整形しました。

2008.10.22
・底面のサビ状態です。

・側面は生漆摺りの状態です。
2008.10.28
・これで研ぎは一応終了にします。

2008.10.28
・内側の隅のカドはサビでRになるようにしています。

・中塗り前のサビ固めを行いました。

2008.11.04
・中塗りができました。

・内側は黒中塗り漆、外側は赤中塗り漆を塗っています。
2008.11.04
・フタの中塗り状態です。

2008.11.04
・外側の中塗りに研ぎを入れています。

・木地溜塗り仕上げなので軽く研ぎを入れます。
2008.11.06
・ミの外側も研ぎを入れました。

2008.11.06
・フタの研ぎが仕上がりました。

2008.11.06
・こちらはミの研ぎが仕上がりました。

・四つあった金具は一つはずれてしまいました。完成してから類似品を別に作成して、はめ込むようにします。
2008.11.08
・依頼主や先生と相談して、少し蒔絵を施すことにしました。

・あまりいろいろ書くと木地溜塗りの良さが損なわれるので、軽く松葉を3つ書きました。
2008.11.08
・金粉を蒔いているところ。焼都之光です。

2008.11.08
・巻き終わって乾かすところ。

2008.11.09
・蒔絵の部分を磨いて少し光沢を出しておきました。

2008.11.10
・外側を木地溜塗りに仕上げます。

・塗り放しの仕上げなので、先生に刷毛を借りて塗りました。
・回転ムロに移動してからの撮影です。
2008.11.10
・おなじく蓋の塗り状態です。

2008.11.16
・学生作品展で展示に出品しました。

・残念ながら内側は中塗りのままです。
2008.12.02
・内側と底の中塗り部分を軽く研ぎました。

2009.02.16

 No Imege 


・この間に内側と裏側を黒で塗り直しました。
 作業の写真が撮影できていません。
・乾いたらこれで完成としています。
・2月16日、依頼者に納品しました。


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