黎明期の気動車では、機関→クラッチ→歯車変速機→逆転機→動軸のように動力が伝達され、運転室にはクラッチペダルと変速機操作レバーがあり、さながらバスと同じような運転操作が行われていました。原則として単車運転またはD+T編成ですが、動力車の連結運転をするには各車に運転士が乗車し、ブザー合図にて変速を進めて行きます。ブレーキは貫通しているので先頭の運転士が操作します。私が子どもの頃、頻繁に利用した江若鉄道では、夏の多客時に3〜4両の機械式気動車の連結運転が当たり前のように行われていました。
昭和40年代には地方私鉄で多くの機械式気動車が活躍していましたが、液体式に改造されたり、国鉄から譲り受けたり、そして鉄道そのものが廃止されて行きました。そんな中で昭和50年代にもかろうじて残っていた別府鉄道、岡山臨港鉄道の機械式気動車の音を録音しました。そして機械式の最後の砦となった南部縦貫鉄道レールバスですが、残念にも1997年に休止となっています。
私の取材した機械式気動車のサウンドはこれで終了なので、今後種類が増える可能性はないでしょう。
録音した機械式気動車たちの最近の動向を追加掲載しました。(2001.11.17)
データをRealAudio形式からMP3形式にし、なるべく駅間全部を入れるように変更しました。 (2003.09.15)
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【 録音日時 】 1983(S58)年9月10日 【 録音機材 】 SONY TC-D5 / ECM-990F 【 録音場所 】 別府鉄道野口線 別府口→坂井 【 録音車両 】 キハ2 機関 DA55 80PS |
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野口線のバケットカーは昭和6年日車製で、三岐鉄道キハ5→別府鉄道キハ2となり ました。日野DA55を搭載し機械式4段変速機を備えていた貴重な車輛でした。運転 室のすぐ近くで録音したのですが、こもったような音になってしまい、変速の様子が音 では判断しにくいようです。別府港〜野口間を録音しましたが、4速まで入れて加速し たのはこの区間だけです。 1999.01.09掲載
キハ2は野口線円長寺駅跡に保存されています。「保存車両」「別府鉄道」などで
MP3形式にしたものを掲載しました。音質優先でエンコードしていますが、ファ
サンプリングを64Kbpsに変更しました。 |
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【 録音日時 】 1982(S57)年8月20日 【 録音機材 】 SONY TC-D5 / ECM-990F 【 録音場所 】 岡山臨港鉄道 岡南新保 → 大元 【 録音車両 】 1003 機関 DA55 96PS |
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キハ40000を張り上げ屋根にしたような小型車は、昭和27年宇都宮車輛製です。 常磐炭鉱キハ21→岡山臨港キハ1003→紀州キハ605となりました。機関・変速 機・車体のバランスがよいのか加速・変速がわりとスムーズで、日中の閑散時にはよく 使われており、次の5001よりも出番が多かったようです。現在は紀州鉄道の予備車 として紀伊御坊駅の側線で朽ち果てつつある車輛ですが、なんとか本線運転復帰をして ほしいものです。 1998.10.14掲載
紀州鉄道キハ605の動向ですが、私鉄車輌編成表'00年版によると、2000.01.16付け
データをMP3形式に変更し大元駅到着まで全部入れました。 |
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【 録音日時 】 1983(S58)年8月11日 【 録音機材 】 SONY TC-D5 / ECM-990F 【 録音場所 】 岡山臨港鉄道 岡南福田 → 岡南泉田 【 録音車両 】 5001 機関 DMH17 150PS |
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江若鉄道廃止後、キハ12と13が岡山臨港鉄道へ譲渡されましたが、録音するために 訪れた頃にはキハ13は廃車になっていました。5001は元江若キハ12が改番された ものです。昭和12年に江若オリジナル車として日車で製造された流線形気動車でしたが、 何を血迷ったか車体大改造を受け、流線形のままバス窓の張り上げ屋根になってしまいま した。機関はGMF13で竣工しましたが、DMH17に換装されています。 1998.10.14掲載
JTBキャンブックス全国保存鉄道Uによると、キハ5001は岡山市の旭川荘厚生専
データをMP3形式に変更し駅間全部入れました。 |
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【 録音日時 】 1988(S63)年8月21日 【 録音機材 】 SONY TC-D5 / ECM-990F 【 録音場所 】 南部縦貫鉄道 野辺地 → 西千曳 間 【 録音車両 】 キハ10 1 機関 日野DS90 106PS |
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昭和37年10月20日南部縦貫鉄道開業時以来の車輛で、キハ101とキハ102 の2輛がありました。レールバスとして有名になり、鉄道友の会からエバーグリーン賞 が贈られています。車体は富士重工業宇都宮製作所製ですがエンジンは日野のバス用で 前進4段・後進1段の機械式変速です。両側運転台で後進があるのはいかにもバス用と いう感じがします。 軸受けがリンクのついた板バネだけなので、線路状態とも相まってかなりの振動と騒 音を発します。マイクを網棚に置いただけで録音したので、マイク自身が振動を受けて いる音が入ってしまいました。全線録音しましたが、野辺地発車時の変速操作の入った 部分を選んでいます。 休止後の南部縦貫鉄道ですが、鉄道の日等に合わせてイベント的に車輛展示が行われ ているようです。 1999.01.10掲載
東奥日報HPによると、2001年6月28日(木)の株主総会で鉄道事業の廃止を正式に
データをMP3形式に変更しました。 |