617/641 NBC01632 山内 祐 【京阪】詳細編第2稿 まえがき・目次 143L
(17) 92/12/31 22:01
京阪電鉄担当の(ヤマ)です。
私鉄車両探訪【京阪】詳細編第1稿を読んでいただきありがとうございます。最終稿
をアップするにあたり、若干の口上を述べさせていただきます。
まず、今回の企画では、現存する車両に関してのみ書くことになっていますが、私の
原稿では京阪特急の歴史をふりかえってみたいと思い、過去の特急車についても記述い
たしました。それから通勤車および大津線車両についても、車体の流用や機器の流用で
過去の歴史を引いている車両がありますので、これらの過去の車両についても記述させ
ていただきました。また車両スペックも多分に自己満足的な詳細すぎる項目を設定して
いると思われます。したがって詳細編原稿に関しては、企画の域を越えている部分があ
りますが、御容赦をお願いいたしたいと存じます。
今回の原稿を書くにあたってのデータは、平成4年(1992)12月30日現在のもので
あります。構成は、路線の概要、車両の概要、車両詳説の3部になっていますが、京阪
線と大津線を分けてそれぞれ記述していますので、計6部構成です。簡易編との相違点
は、車体・走り装置に関するスペックをかなり細かく記述したこと、編成表を記述した
ことです。
キャラ絵のイラストは簡易編と同じく2両目まで記述していますが、半角を多用して
いますのでその点ご注意下さい。なお、NIFMES等ログビュワーをお使いの方は、
25行モードにしていただくと、イラストが見やすくなります。
では、よろしくお願いします。
目次
================ 私鉄車両探訪 ? 「京阪電気鉄道・詳細編」 =================
【執筆者】 NBC01632 山内 祐
【執筆日】 92/12/30
【行 数】 ????行
【構 成】
1. 京阪電鉄 路線図 #01
2. 路線の概要 #02
2.1 京阪線の概要 #03
2.1.1 京阪本線 #04
2.1.2 京阪本線複々線区間線路略図 #05
2.1.3 宇治線・交野線 #06
2.1.4 鋼索線 #07
2.2 京阪・新京阪・阪急京都線の関係 #08
2.2.1 沿革 #09
2.2.2 車両への影響 #10
3. 運転の概要 #11
3.1 京阪線の列車種別と途中停車駅 #12
3.2 平日昼間時の運転 #13
3.3 平日昼間時以外の運転 #14
3.4 土曜・休日の運転 #15
4. 京阪線車両の概要 #16
4.1 車両数 #17
4.2 系列 #18
4.3 車体の概要 #19
4.4 走り装置 #20
4.4.1 台車 #21
4.4.2 電機部品 #22
4.4.3 制御装置 #23
4.4.4 制動装置 #24
4.4.5 走り装置一覧 #25
4.5 補機類・冷房装置 #26
4.6 集電装置・連結器 #27
4.7 系列判別ツリー #28
5. 車両解説の凡例 #29
5.1 車両形態 #30
5.2 走り装置 #31
5.3 製造・両数 #32
5.4 編成図 #33
5.5 経歴・特徴 #34
6. 車両詳説:特急車 #35
6.1 過去の特急車 #36
6.1.1 1700系 #37
6.1.2 1800系 #38
6.1.3 1810系〜1900系(旧) #39
6.1.4 1900系(新) #40
6.2 現在の特急車 #41
6.2.1 3000系 #42
6.2.2 8000系 #43
7. 車両詳説:通勤車 #44
7.1 過去の通勤車 #45
7.1.1 2000系(スーパーカー) #46
7.1.2 700系 #47
7.1.3 1900系(3扉化後・昇圧前) #48
7.2 現在の通勤車:HSCグループ #49
7.2.1 1900系(冷房・車体改修後) #50
7.2.2 2200系 #51
7.2.3 2400系 #52
7.2.4 2600系 #53
7.3 現在の通勤車:HRDグループ #54
7.3.1 5000系 #55
7.3.2 1000系(未改修車) #56
7.3.3 1000系(改修車) #57
7.3.4 6000系 #58
7.3.5 7000系 #59
8. 鋼索線・貨車 #60
8.1 鋼索線 #61
8.2 100系貨車 #62
8.3 構内入換車 #64
9 大津線概要 #65
9.1 路線の概要 #66
9.1.1 京津線 #67
9.1.2 石山坂本線 #68
9.2 運転の概要 #69
9.2.1 列車種別と停車駅 #70
9.2.2 平日昼間時の運転 #71
9.2.3 平日昼間時以外の運転 #72
9.2.4 土曜・休日の運転 #73
10. 大津線車両の概要 #74
10.1 車両数および形式 #75
10.2 車体の概要 #76
10.3 走り装置 #77
10.3.1 台車 #78
10.3.2 電機部品 #79
10.3.3 制御装置 #80
10.3.4 制動装置 #81
10.3.5 走り装置一覧 #82
10.4 補機類・冷房装置 #83
10.5 集電装置・連結器 #84
10.6 系列判別ツリー #85
11 京都市交通局地下鉄東西線乗り入れについて #86
12 車両解説の凡例 #87
13 大津線車両詳説 #88
13.1 過去の車両 #89
13.1.1 50形 #90
13.1.2 60形(びわこ号) #91
13.1.3 70形 #92
13.1.4 260形 #93
13.1.5 300形 #94
13.2 現在の車両:低床車 #95
13.2.1 80形 #96
13.3 現在の車両:高床車 #97
13.3.2 260形 #98
13.3.3 350形 #99
13.3.4 500形 #A1
13.3.5 600形 #A2
13.3.6 700形 #A3
13.4 貨車 #A4
13.4.1 100形 #A5
14 謝辞 #A6
15 参考文献・資料 #A7
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私鉄車両探訪 京阪電鉄 担当:山内 祐 NBC01632 (ヤマ)
618/641 NBC01632 山内 祐 【京阪】詳細編第2稿 路線の概要 291L
(17) 92/12/31 22:06
************** 私鉄車両探訪 京阪電気鉄道 詳細編 ***************************
1. 京阪電鉄 路線図 #01
叡山電鉄
凡例 : 石 ◇坂本
: 山 |
〓 複々線 鴨 出町柳◎ 坂 ◇穴太
= 複線 東 ‖ 本 ‖
− 単線 線 丸太町○ 京津線 線 ◆近江神宮前
++ 鋼索線 ↑ ‖ ‖
‥ 他社線 ……… 三条◎□==□=□=■==□浜大津
↓ ‖ 京 御 山 四 ‖
◎ 特急停車駅 京 四条◎ 津 陵 科 宮 ‖
○ 急行停車駅 阪 ‖ 三 ‖
△ 昼間のみ急行停車駅 本 五条○ 条 ‖
□ 準急停車駅 線 ‖ ◇石山寺
▽ 区間急行停車駅 七条◎
◇ 普通のみ停車駅 ‖
JR奈良線‥‥‥‥◇東福寺‥‥‥
‖ :
伏見稲荷○ :
☆★ 信号所 ‖ :
近鉄京都線‥‥‥‥○丹波橋 :
■◆★ 車庫あり ‖ : :
淀■=====○=======◇
‖ 中 :宇治線 : 宇
京 八幡市○++++◇ 書 : : 治
阪 ‖ 男山 島
本 ‖ 山上
線 樟葉○ JR片町線
‖ 交 :
大 ‖ 野 :
阪 大 大 J 枚方市○====◇====◇
市 阪 阪 R ‖ 交野線 : 私
交 市 市 大 枚方公園△ : 市
御 交 交 阪 ‖
堂 堺 谷 環 ‖ |京阪本線 49.3km
筋 筋 町 状 香里園○ 京|鴨 東 線 2.3km
線 線 線 線 ‖ 阪|宇 治 線 7.8km
: : : : 京阪本線 ○寝屋川市 線|交 野 線 6.9km
: : : : ‖ |鋼 索 線 0.4km
◎=◎=◎〓◎〓〓△〓▽〓〓□〓★寝屋川信号所 −+−−−−−−−−−
淀 北 天 京 守 門 萱 大|京 津 線 11.1km
屋 浜 満 橋 口 真 島 津|石山坂本線 14.1km
橋 橋 市 市 線|=========
合計 91.9km
2. 路線の概要 #02
京阪の路線は、大阪府〜京都府に展開する京阪線と男山への鋼索線、京都府〜滋賀県
に展開する大津線に分けられます。京阪線と大津線は軌間1435mm、鋼索線は軌間1067mm
で、京阪線は1500V、大津線は600Vの直流電化になっています。
京阪線・大津線とも三位色灯式信号機を使用した自動閉塞方式で、点制御の速度照査
付きATSを設置しています。なお、大津線の路線解説は別項目として後述します。
2.1 京阪線の概要 #03
大阪のビジネス街淀屋橋から淀川東岸にそって北東に針路をとり、木津川・宇治川を
渡り鴨川にそって三条に至る京阪本線、三条から北上し出町柳に至る鴨東線(おうとう
せん)、枚方市から分岐して京阪奈丘陵ふもとの私市(きさいち)に至る交野線(かた
のせん)、中書島から分岐し宇治川にそって宇治に至る宇治線の4路線を総称して京阪
線といいます。京阪線は全線複線で、京阪本線は出町柳→淀屋橋方向が下り、交野線は
枚方市→私市方向が下り、宇治線は中書島→宇治方向が下りです。
2.1.1 京阪本線 #04
京阪本線淀屋橋〜天満橋間および七条〜三条間、鴨東線全線は地下線です。淀屋橋〜
天満橋間は昭和38年(1963)地下延長線として開業、七条〜三条間は京都市内の道路交
通の円滑化を目的として昭和62年(1987)に地下化、鴨東線は叡山電鉄と連絡し、洛北
地区のアクセス強化を目的として平成元年(1989)に新線開業しました。交野線は一部単
線区間が残っていましたが、平成4年(1992)11月に全線複線化が完成しました。
線形から見た京阪本線の大きな特徴は、天満橋〜寝屋川信号所間12.6kmの、民鉄最長
を誇る方向別高架複々線です。明治43年(1910)の開業時には曲りくねった併用軌道で
建設されていた蒲生〜守口間を、昭和8年(1933)に 4.2kmをほぼ直線に改良して盛り土
式で高架複々線化、この区間の中間駅は外側線にのみホームが設けられ(森小路駅は島
式)、内側の急行線をA線、外側の緩行線をB線と呼称し、優等列車はA線を高速で走
行できるようになりました。
不幸にも昭和41年(1966)に蒲生信号所下り線にて、A線走行中列車とB線から複線
へ入る列車との衝突事故がおこり、これを機にATSの設置が行われ、蒲生信号所以西
の複々線化工事も急がれました。そして昭和45年(1970)京橋駅の改良と共に天満橋〜
野江間 2.5kmを複々線化。守口以東も昭和55年(1980)に土居〜寝屋川信号所間 5.8km
を、ほぼ地上線時代の線形のまま複々線化、現在の姿ができあがりました。(後記の線
路略図参照)
現在の複々線の使い方は、準急以上の優等列車はA線を走り、区間急行は京橋〜守口
市間はA線、守口市〜萱島間はB線を走るのが基本です。朝の混雑時はA線がいっぱい
のため、一部の区間急行が京橋〜守口市間もB線を走っています。萱島〜寝屋川信号所
間のB線は、萱島折り返し列車の回送や寝屋川車庫への入出庫に使用されています。天
満橋〜京橋間は列車種別に関係なく、淀屋橋発着列車がA線、天満橋発着列車がB線を
走ります。
2つ目の特徴は何といってもカーブの多さでしょう。明治時代に街道沿いの集落を連
絡するように軌道法で建設されたため、カーブ、勾配、併用軌道と三拍子そろった路線
でした。高速鉄道への改良を重ねた現在の路線でも、カーブの割合が約44%に達して
います。このため車両の方でも早くから空気バネ台車を採用し、カーブでの乗り心地を
改善するための努力がなされています。最小曲線半径は200m、最急勾配は33パー
ミルで、鳥羽街道〜東福寺間でJR奈良線をオーバークロスするところは、200m、
33パーミルの両方が存在し、制限速度50km/hになっています。
昭和55年(1980)、枚方市〜御殿山間の半径400mの磯島曲線と呼ばれる曲線で脱
線転覆事故が起こりました。原因は子供の線路内侵入による置き石ということで、これ
以降各鉄道とも、線路内侵入防止のためのフェンスが全線的に張られるようになりまし
た。残念なことですが、前記のATSもこのフェンスも京阪の事故がきっかけになって
いるようです。
2.1.2 京阪本線複々線区間線路略図 #05
森 守
淀 北 天 京 野 関 小 千 滝 土 口
屋 満 橋 江 目 路 林 井 居 市
橋 浜 橋 ■ ■ ■ ■ ■
―――――――――――――――――――――B線
―――\ ■■ / ×■■× ■※ ×■■\/
■■――――――――――――/――――――――――――――――――――――A線
■■■■× ■■ / / / /
――――――――――――/――――――――――――――――――――――――A線
■■ / ×■■× ■※ ×■■/\
■―― ――――――――――――――――――――――――B線
■ × / ■ ■ ■ ■ ■
■―――
■■
西 門 古 大 萱 寝
三 真 川 和 屋
荘 市 橋 田 島 川
■ ■ ■ ■ 本線を 市
B線―――――――――――――― アンダークロス
×■■/\ \ ↓ ■■ 上り本線
A線――――――――――――――――――――――――――――――――
出町柳方
A線――――――――――――――――――――――――――――――――
×■■/ \ ■■ 下り本線
B線――――――――――――――――――――――――|
■ ■ ■ ■ \ \ ☆ 寝屋川
\ \ 信号所
寝屋川車庫
※森小路駅は島式ホームですが、A線側には柵がありA線からの乗降はできません。
淀屋橋発着列車
特急・急行・準急 淀屋橋−A線−京橋−A線−守口市−A線−萱島−本線
区間急行 淀屋橋−A線−京橋−A線−守口市−B線−萱島−本線
区間急行(一部) 淀屋橋←A線←京橋←B線←守口市←B線←萱島←本線
普通 淀屋橋−A線−京橋−B線−守口市−B線−萱島−本線
天満橋発着列車
準急 天満橋−B線−京橋−A線−守口市−A線−萱島−本線
区間急行 天満橋−B線−京橋−A線−守口市−A線−萱島−本線
区間急行(一部) 天満橋←B線←京橋←B線←守口市←A線←萱島←本線
普通 天満橋−B線−京橋−B線−守口市−B線−萱島−本線
2.1.3 宇治線・交野線 #06
宇治線は大阪側からスルーで分岐していますが、列車運行は三条側への直通が行われ
ているので、中書島でスイッチバックすることになります。
交野線は昭和4年(1929)に信貴生駒電鉄の手によって開業、線形としては比較的直線
になっており、星ヶ丘〜河内森間約4km が直線となっています。
2.1.4 鋼索線 #07
八幡市から石清水八幡宮のある男山山上へのケーブル線です。営業わずか 0.4kmで高
低差82mですが、トンネルあり橋梁ありの変化に富んだ鋼索線です。
大正15年(1926)男山鋼索鉄道により開業され、昭和19年(1944)一旦廃止となりまし
たが、戦後の昭和30年(1955)京阪の手によって復活されました。
単線で路線の中間点で行き違いをする交走式(いわゆる「つるべ式」)であり、巻上
げ機は交流3300Vの三相誘導電動機、架線は車両用の電源で交流220Vを供給し
ています。
2.2 京阪・新京阪・阪急京都線の関係 #08
京阪と新京阪および阪急との関係は車両にも影響をおよぼしているので、簡単に記述
することにしました。阪急京都線編の「京都線の歴史」も参考にしてください。
2.2.1 沿革 #09
京阪電気鉄道は明治43年(1910)に京阪本線天満橋〜五条間を軌道法により開業、大
正2年(1913)に宇治線、大正4年(1915)に五条〜三条間を開業、昭和4年(1929)信貴生
駒電鉄により現在の交野線が開業し、ほぼ現在の京阪線の路線ができました。
一方、昭和3年(1928)までに傍系子会社の新京阪鉄道として、十三〜千里山間および
天神橋〜西院間の路線ができ、昭和5年(1930)に京阪が吸収合併して京阪電鉄新京阪線
となりました。昭和6年(1931)には西院〜四条大宮間の京都地下線を開業し、かの名車
P−6デイ100の活躍が始まりました。
ところが、昭和18年(1943)に戦時私鉄合併政策により、阪神急行電鉄と合併し京阪
神急行電鉄と社名を変更しました。直接競争関係になかった京阪と阪急を合併したもの
の、戦後に分離独立することになり、京阪線および大津線は新たに独立する京阪側に譲
渡されることになったのですが、新京阪線は阪急側の路線として分離することになり、
昭和24年(1949)新たに京阪電気鉄道が発足したのです。
新京阪線をどちらに帰属させるかは当時いろいろとあったらしいですが、新京阪線が
阪急の十三から分岐していた点も影響があったようです。こうして京阪は自らの建設し
た路線と、淀川をはさんで競争することになってしまったのです。
2.2.2 車両への影響 #10
新京阪線が阪急京都線として残ったことにより、車両技術に関して阪急側に多大なる
影響をおよぼしました。阪急すなわち阪神急行電鉄の車両は、東芝系の電機部品によっ
て製造されていますが、新京阪線の車両は京阪の系列会社である東洋電機の電機部品に
よって製造されていたため、阪急京都線となったあとの新造車両も、伝統ある神宝線の
東芝系電機部品に揃えるということが行なわれず、東洋系電機部品で製造され続けてい
ます。また阪急全線運用を前提として作られた5100系からは、東芝系電機品ながら
床下機器のならべ方を京都線車両に揃えるということも行なわれています。
阪急にはワンハンドル車が増えてきましたが、TDKマークのデッカータイプマスコ
ンをつけた京都線車両たちは、阪急と京阪の歴史を物語っているといえます。
3. 運転の概要 #11
3.1 京阪線の列車種別と途中停車駅 #12
駅名 特 急 準 区 駅名 特 急 準 区 区
急 行 急 急 急 行 急 急 急
出町柳 ◎ ○ □ 枚方市 レ ○ □ ▽ ‖
丸太町 レ ○ □ 枚方公園 レ △ □ ▽ 区
三条 ◎ ○ □ 光善寺 レ レ □ ▽ 間
四条 ◎ ○ □ 香里園 レ ○ □ ▽ 急
五条 レ ○ □ 寝屋川市 レ ○ □ ▽ 行
七条 ◎ ○ □ 萱島 レ レ □ ▽
東福寺 レ レ レ 大和田 レ レ レ ▽
鳥羽街道 レ レ レ 古川橋 レ レ レ ▽
伏見稲荷 レ ○ □ 門真市 レ レ レ ▽
深草 レ レ レ 西三荘 レ レ レ ▽
藤森 レ レ レ 守口市 レ △ △ ▽
墨染 レ レ レ 土居 レ レ レ レ
丹波橋 レ ○ □ 滝井 レ レ レ レ
伏見桃山 レ レ レ 千林 レ レ レ レ
中書島 レ ○ □ 森小路 レ レ レ レ
淀 レ レ □ 関目 レ レ レ レ
八幡市 レ ○ □ 野江 レ レ レ レ
橋本 レ レ □ 京橋 ◎ ○ □ ▽
樟葉 レ ○ □ ▽ 天満橋 ◎ ○ □ ▽
牧野 レ レ □ ▽ 北浜 ◎ ○ □ ▽
御殿山 レ レ □ ▽ 淀屋橋 ◎ ○ □ ▽
3.2 平日昼間時の運転 #13
9時〜19時台の列車は、下表の4種別で15分ヘッドを組んでいます。
種別 基本運転区間 車両 編成両数
特急 淀屋橋←→出町柳 特急車 7連
急行 淀屋橋←→出町柳 通勤車 7・8連
準急 淀屋橋←→樟葉 通勤車 7・8連
普通 淀屋橋←→萱島・出町柳 通勤車 4〜7連
宇治←→三条 通勤車 4・5連
枚方市←→私市 通勤車 4連
3.3 平日昼間時以外の運転 #14
種別 基本運転区間 混雑時運転区間 その他少数派運転区間
特急 淀屋橋←→出町柳 淀屋橋←→三条(臨時特急)
急行 淀屋橋←→出町柳 淀屋橋←→樟葉 寝屋川市→出町柳(早朝)
準急 淀屋橋←→樟葉 淀屋橋←→枚方市 淀→出町柳(早朝)
淀屋橋←→淀 淀←出町柳(深夜)
天満橋←→枚方市
樟葉←出町柳(夕)
区間急行 淀屋橋←→萱島 天満橋←→萱島
淀屋橋←→枚方市
淀屋橋←樟葉 淀屋橋→樟葉
淀屋橋→香里園
普通 淀屋橋←→出町柳 天満橋←→出町柳 守口市←出町柳(深夜)
淀屋橋←→萱島 淀屋橋←→三条 寝屋川市→出町柳(早朝)
天満橋←→萱島 寝屋川市←出町柳(深夜)
淀屋橋→香里園
樟葉←→出町柳
宇治←→三条 宇治←→中書島 宇治←→出町柳
枚方市←→私市
上記以外の運転区間も少数派として設定されているようです。
3.4 土曜・休日の運転 #15
昭和55年(1980)改正で大手民鉄初の土曜ダイヤが設定されました。月〜金ダイヤに
比べ、淀屋橋〜樟葉間急行や出町柳〜樟葉間準急などの区間列車が削減されています。
休日ダイヤは9時〜19時台が平日と同じ4種別で15分ヘッド、朝・夜は20分ヘ
ッドで区間急行や準急もかなり設定されています。
観光シーズンや祭行事開催時には臨時特急などが運転されます。京都競馬開催時に
は淀発着の臨時急行などが運転されます。大晦日は終夜運転が行われ、正月三が日は
大増発されます。
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私鉄車両探訪 京阪詳細編 路線の概要 NBC016Q32 (ヤマ)
619/641 NBC01632 山内 祐 【京阪】詳細編第2稿 京阪線車両概要 297L
(17) 92/12/31 22:11
4. 京阪線車両の概要 #16
4.1 車両数 #17
現在在籍している旅客用車両は、京阪線特急車84両、通勤車542両の合計626
両、大津線低床車16両、高床車45両の合計61両、鋼索線車両が2両、旅客車全合
計689両です。ほかに、貨物車が京阪線3両、大津線1両在籍しているので、総合計
は693両となります。なお、車籍のない構内入換車が寝屋川車庫に1両います。
系列|1900|2200|2400|5000|3000|1000|2600|6000|7000|8000|1000改
−−+−−+−−+−−+−−+−−+−−+−−+−−+−−+−−+−−+−−
初年|S31 |S39 |S44 |S45 |S47 |S52 |S53 |S58 | H1 | H1 |H3 | 計
−−+−−+−−+−−+−−+−−+−−+−−+−−+−−+−−+−−+−−
Mc | 18 | 14 | | 2 | 8 | 8 | 32 | 28 | 6 | 16 | |132
M | 18 | 40 | 24 | 26 | 8 | 8 | 38 | 28 | 3 | 16 | 8 |217
Tc | | 13 | 12 | 16 | 4 | | 33 | | | | 4 | 82
T | 9 | 33 | 6 | 5 | 8 | 12 | 28 | 56 | 12 | 24 | 2 |195
−−+−−+−−+−−+−−+−−+−−+−−+−−+−−+−−+−−+−−
両数| 45 |100 | 42 | 49 | 28 | 28 |131 |112 | 21 | 56 | 14 |626
4.2 系列 #18
系列の付け方は京阪線は4桁でMc車の形式を基本とし、Mcのない場合もこれに準じて
います。時期によって車種の表し方などが変更されており、M・T・Tcの形式ルールは一定
していないので、製造順に表にしてみました。
系列|1900|2200 2400|5000 3000|1000|2600|6000 7000 8000|1000改
−−+−−+−−−−−+−−−−−+−−+−−+−−−−−−−−+−−−
初年|S31 |S39 S44 |S45 S47 |S52 |S53 |S58 H1 H1 |H3
−−+−−+−−−−−+−−−−−+−−+−−+−−−−−−−−+−−
Mc |1900|2200 |5000 3000|1000|2600|6000 7000 8000|1000
M |1980|2300 2500|5100 3100|1100|2700|6100 7100 8100|1100
Tc | |2250 2450|5500 3500| |2800| |1500
T |1950|2350 2550|5800 3600|1600|2900|6500 7500 8500|1600
−−+−−+−−−−−+−−−−−+−−+−−+−−−−−−−−+−−+−−
両数| 45 |100 42 | 49 28 | 28 |131 |112 21 56 | 14 |618
1700系特急車の登場までは、「系列」として車種別に番号が決められておらず、
1300形と同形のTcが1600形を付けるというようになっていました。1700系
ではTcが登場して1750形となり、「系列」を意識して付番されました。その後長編
成化に伴い、旧形釣掛車ではMcの形式を基本にして、T に +50、M には +80として付番
されていました。カルダン車となった2000系スーパーカーではMcが大量に作られる
ことになり、T の番号である2050を越えることになったので、Mcの形式に +100 を
M 、 +150 をT とすることになりました。2000系はTcが作られていないので形式は
与えられていません。
2200系からMc・M・Tc・T の4形式が揃うことになり、Mc基本に+100 をM、+50をTc、
+150をT とするようになりました。同じルールで2400系が作られましたが、編成の
関係で2400形はありません。
3000系では形式区別に50番台を使わないことになり、Mc・Mのルールは同じです
が、Tcは+500、TはTc+100 というルールになりました。5000系では棒連結器で結ば
れたユニットを区別するため、4両ユニットに50番台をつけることになりましたが、
4両ユニットの置き方が京都側と大阪側の2種できたので混乱しています。
結局1000系からはユニット両数に関係なく大阪側ユニットに50番台をつけるこ
とになりました。1000系ではTcがないのでT に+500が割り当てられ、6000系〜
8000系はこのルールを基本とし、大阪側ユニットに50番台としています。ところ
が最近改修工事に入った1000系でTcが登場したため、ルールとしては3000系の
ものに戻り、1500番台には TとTcが存在するという過渡期ならではの混乱を呈して
います。2600系は4形式に +100 ずつでゆとりを持たせる独自の付番ルールです。
このように時代や編成、系列によって付番ルールが変化しており、改造、改番、編成
替えも頻繁に行われてきましたが、最近ようやく末尾番号を揃えたわかりやすい編成に
なってきたようです。
4.3 車体の概要 #19
京阪線の車両は、全長 18.7m、車体長 18m、車体幅 2.72mが標準です。6000系〜
8000系は車体長が 18.2m、また8000系のMc車だけが全長 18.9m、車体長18.4m
と京阪最大を誇っています。
特急車は上半黄と下半赤に塗り分けされ、赤系および茶系の転換クロスシートで吊革
なし、車内壁面化粧板はベージュ系の色です。通勤車は上半淡緑と下半濃緑に塗り分け
され、緑のロングシートで長手方向全長にわたって吊革付き、壁面化粧板は淡緑が標準
でしたが、改修車ではベージュ系になっています。
客用扉は特急車は1100mm幅の片開き2扉で、通勤車は1300mm幅の両開き3扉が標準で
す。なお、5000系では1200mm幅の両開き5扉、1900系では1150mm幅の片開き3
扉となっています。側窓は 800mm幅の2段窓で上段下降・下段上昇タイプが標準でした
が、6000系登場からは大型の1段下降窓となり、8000系特急車では大型連続固
定窓になって、狭い2段窓の京阪というイメージを完全に抜け出しました。また、2段
窓の車両も改修車などでは下段が固定されて、上段のみが開くようになっています。
前面は貫通扉を挟んで運転士側が1枚窓Hゴム支持、車掌側が2段窓という顔が標準
だったのですが、最近の新車や改修車では車掌側も1枚固定窓になって、貫通扉は外開
きの非常用になり、2段窓の京阪顔は少数派になってしまいました。前照灯は窓上部に
左右に2個振り分けられており、6000系登場以降は角形シールドビームを使ってい
ます。標識灯は前面両窓下にあり、2200系までは妻面から飛び出した旧形のもので
赤白切り替え式であり、2400系から角形、5000系2次車から角形で赤白分離の
ものになっていますが、改修を受けた系列では角形分離式に改装されています。
特急車の貫通扉下部には特急標識「ハトマーク」があり、通勤車の貫通扉下部には方
向幕装置があり、側面にも方向幕装置が全旅客車についています。装置導入初期は白地
に列車種別色で表示していましたが、その後種別と行先の表示分離等の変遷をへて、現
在では8000系特急は黒地に赤文字、他は種別地色(急行−赤・準急−青・区間急行
−緑・普通−黒)に白抜き文字で表示されています。行先は黒地に白抜き文字です。
編成両端の先頭車にスカートがとりつけられたのは2200系の登場時からで、現在
では京阪線旅客車全編成に取り付けられています。冷房化は関西私鉄で最初に2400
系で行われ、在来非冷房車の改造も進んで、京阪線は平成元年(1989)に100%冷房化
されました。
4.4 走り装置 #20
4.4.1 台車 #21
京阪線の台車は構内入換車を含めて49種類にも及ぶ形式を使用しており、さらに京
津線を含むと54種類になります。京阪線の旅客用車両はすべて空気バネ台車をはいて
おり、カーブの多い線形を克服するための台車への飽くなき追求の結果といえるでしょ
う。新型台車開発の黎明期には各社の台車を試用したりしていましたが、現在では住友
金属のアルストム式・ミンデン式・側梁緩衝ゴム式・SUミンデン式、汽車会社〜川崎
重工のシンドラ式・エコノミカル式・軸梁式が主に使われています。空気バネは古いタ
イプはベローズ形ですが、最近のものはダイアフラム形になっています。
4.4.2 電機部品 #22
京阪線の旅客用電動車は、すべてカルダン駆動の高性能車です。電機部品は原則とし
て東洋電機製で、大正13年(1924)の1000形(卵形5枚窓木造車)以来、電動カム
軸式の制御器を使用しています。開業時の1形に英国デッカー社の電機部品を使用し、
この部品の国産化をめざして京阪の手によって設立されたのが東洋電機です。したがっ
て関連会社として東洋電機の電機部品を使うのは当然ですが、これは新京阪線の車両に
も採用されていたため、後に新京阪線が阪急京都線として分離しても、いまだに京都線
車両だけが東洋電機の電機部品を使うという影響を及ぼしています。なお、高性能車の
初期の頃に、比較のため三菱電機製の主電動機が採用され、現在も1900系の一部に
残っています。
主電動機の出力は1500V昇圧後は600V時代に対して約 1.2倍になっており、
90kW→108kW、130kW→155kW、140kW→175kW のように定格を変更しています。
4.4.3 制御装置 #23
制御装置は6000系以前に製造された600V車のものは昇圧改造を受けており、
4M1C単車制御、8M2C親子方式、8M1CMM’式などが混在していますが、将
来的には8M1Cに統一へ向けて改修が進められています。他私鉄では電機子チョッパ
や界磁チョッパなどが開発されていた頃、京阪では電車線電圧の昇圧を控えていたため
にチョッパ制御車は作られることがなく、MGの3相交流出力をサイリスタ位相制御し
た後整流した電流によって、複巻電動機の分巻界磁電流を自在にコントロールするとい
う独特の制御法が採用されています。これは「界磁位相制御」と呼ばれ、界磁チョッパ
と同等の省エネ効果を得られ、回生制動や定速制御が容易にできるということです。京
阪では大津線50形登場以来回生制動を得意としていますが、現在は電動車の約67%
が回生制動を常用しています。
4.4.4 制動装置 #24
空気制動装置は昭和34年(1959)の2000系スーパーカーより、HSC電磁直通空
気ブレーキが本格的に採用されています。バックアップとして自動ブレーキも備えてい
ます。また、直通予備ブレーキも備えられ、手ブレーキを廃止しました。
昭和45年(1970)の5000系5扉車からは、HRD全電気指令式空気ブレーキが採用
されています。なお電動車は主回路制御装置と組み合せて、発電・回生の電気ブレーキ
を併用しています。
4.4.5 走り装置一覧 #25
系列 主電動機 歯車比 接続 制御 組合せ 方式 空気制動 電気制動
-----------------------------------------------------------------------------
8000系 複 175kW 5.25 4S2P 8M1C S・P・φ 界磁位相 HRDA-1 回生・定速
7000系 誘 200kW 6.07 4P 4M1C P VVVF HRDA-1 回生
6000系 複 155kW 5.64 4S2P 8M1C S・P・φ 界磁位相 HRD-1R* 回生
3000系 複 175kW 5.25 4S 4M1C S・φ 界磁位相 HRD-1D 発電・定速
1000系改 直 155kW 5.25 4S2P 8M1C S・P・WF 添加励磁 HRDA-1 回生
1000系 直 155kW 5.25 4S 4M1C S・WF 抵抗 HRD-1D 発電
5000系 直 155kW 5.25 * 2S2P 8M2C S・P・WF 抵抗 HRD-1D 発電
-----------------------------------------------------------------------------
2600系 複 155kW 5.64 4S 4M1C S・φ 界磁位相 HSC-R 回生
2400系 直 155kW 5.6 4S2P 8M1C S・P・WF 添加励磁 HSC-R 回生
2200系回 直 155kW 5.6 4S2P 8M1C S・P・WF 添加励磁 HSC-R 回生
2200系発 直 155kW 5.6 4S2P 8M1C S・P・WF 抵抗 HSC-D 発電
1900系 直 108kW 6.0 * 4S2P 8M1C S・P・WF 抵抗 HSC なし
-----------------------------------------------------------------------------
100系* 直 68kW 2.64 4S 4M1C S・WF 抵抗 HSC なし
------------------------------------------------------------------------------
凡例 主電動機 直:直巻電動機 複:複巻電動機
接続 4S2P:4個直列2群並列 4S:4個直列 4P:4個並列
組合せ S:直列 P:並列 WF:弱め界磁 φ:位相制御
* 注 6000系で6012〜6014編成は空気制動がHRDA-1
6000系で6014・6114はVVVF制御で4M1C
5000系で5001編成は歯車比5.6
1900系で三菱製主電動機車は歯車比4.71
100系はつり掛け式駆動車
4.5 補機類・冷房装置 #26
照明や冷房装置の低圧電源には、主に電動発電機(MG)を使用しており、前述のよ
うに界磁位相制御の電源としても使用しています。1900系は5両編成でMG1台、
他はユニット単位の3〜4両で1台ずつ搭載されています。添加励磁制御の2400系
とVVVF制御の7000系は静止形インバータ(SIV)が搭載されています。
電動空気圧縮機は昇圧時に統合され、6000系の1〜12編成がHB2000E形
6000系の13〜14編成・7000系・8000系が静音タイプのHS20形、そ
の他の系列はHB1500形になっています。
冷房装置は関西初の通勤冷房車2400系では、分散形8台でラインデリア送風機を
装備していますが、その後は集約分散式になり、ラインデリアと共に京阪独自の回転グ
リルを設けています。6000系からは冷房能力が強化され、車体全長にわたるライン
デリアと組み合わされています。以下、簡単な一覧にまとめてみました。
系列 低圧電源 種類 空気圧縮機 冷房装置
-----------------------------------------------------------------------------
8000系 140kVA・120kVA MG HS20 13000kcal/h×3
7000系 140kVA SIV HS20 13000kcal/h×3
6000系 140kVA MG HS20・HB2000E 11500kcal/h×3・13000kcal/h×3
3000系 120kVA MG HB1500 8500kcal/h×4
1000系改 120kVA MG HB1500 8000kcal/h×4・10500kcal/h×4
1000系 140kVA MG HB1500 8000kcal/h×4
5000系 140kVA MG HB1500 8000kcal/h×5 2台はヒートポンプ付
2600系 140kVA・70kVA MG HB1500 8000kcal/h×4・10500kcal/h×3
2400系 140kVA SIV HB1500 4500kcal/h×8
2200系回 120kVA MG HB1500 8000kcal/h×4
2200系発 140kVA MG HB1500 8000kcal/h×4
1900系 140kVA MG HB1500 10500kcal/h×4
100系 4.5kVA MG DH-25
------------------------------------------------------------------------------
4.6 集電装置・連結器 #27
集電装置は1900系と2400系の1次車が菱形のPT42系パンタグラフ、他は
下枠交差形のPT48系パンタグラフです。京阪のパンタグラフは取り付け穴の寸法が
旧形のTDK C−5−A系と揃えられているのが特徴です。これは下枠交差形や京津
線のパンタも同じです。
2200系は製造時PT42系でしたが、冷房改造時にPT48系に取り替えられま
した。この2200系のパンタグラフはC−5−A系を淘汰し、玉突式に叡山電鉄(当
時は京福電鉄叡山線)をポール集電からパンタ化するのに使われました。なお、大津線
関連になりますが、叡山電鉄のポールは昭和46年(1971)にホィールタイプからスライ
ダータイプに取り替えられたのですが、これも前年の大津線のパンタ化によって余剰と
なったポールが使われたものでした。
連結器は1700系から密着自動連結器NCB−2が使用されるようになりました。
3000系では深夜の3連特急のために自動解放をするため、電気連結器付きの密着連
結器がとりつけられましたが、3連特急の運用がなくなったので、現在は他車と同じ密
着自連になっています。ユニット内の固定編成用の連結器は、ボルト締めの棒形連結器
が使用されています。
4.7 系列判別ツリー #28
京阪線_黄と赤__特急車__前面3枚窓__腰部絞り__狭い2段窓__3000
\ \_前面一体窓__裾部にR__大型連続窓__8000
\
\緑濃淡__通勤車__前面3枚窓__側面直線__前面バンパー_1900
| | |_車掌窓2段__1000
| | |_貫通扉窓大__1000改
| | |_前面ひさし__5000
| |
| |_卵形断面__貫通扉外開__2200
| |_貫通扉窓大__2400
| |_貫通扉内開__2600
|
|_前面2枚窓__側面裾R__前面窓傾斜__6000
|_前面窓直立__7000
5. 車両解説の凡例 #29
5.1 車両形態 #30
・形態には車両長さのクラスと車体主材料を表記した。
・車両イラストは左が京都側、右が大阪側で、京都側から1・2両目まで表記した。
記号 …:通風器 ≦≧:菱形パンタグラフ <> 下枠交差形
ロ :普通形前照灯 o :砲弾形前照灯 × :パンタグラフ
P :埋込形前照灯 D :前面窓ガラス内 角形前照灯
■:冷房装置 T:テレビアンテナ 日:2段窓
●:主電動機付 ○:主電動機なし □:1枚窓
=:棒連結器 +:密着自動連結器 L/:スカート
・先頭形状は貫通扉を含めた窓の数、妻・屋根形状、前照灯種類・数を表記した。
・窓扉寸法は窓幅×高と開放方式、扉幅×高を表記した。扉形式はイラストに表記。
5.2 走り装置 #31
・主電動機は巻線方式、端子電圧、出力、接続方法、歯車比を表記した。
・制御装置は組み合せ制御の方法を列記し、主電動機数と制御装置数を略表記した。
・制動装置は形式記号と内容を表記、電気制動方式も表記した。
・台車は軸箱支持方式、枕バネ種類を表記した。
5.3 製造・両数 #32
・過去の車両は製造時の形式・両数を表記した。
・現在の特急車および通勤車以降は、現有の形式・両数を表記した。
5.4 編成図 #33
編成図については左が京都側、右が大阪側。過去の車両については省略した。
・8M1Cの場合、主制御器を持つ車両をM1、補機類を持つ車両をM2と表記する。
・8M2C親子式の場合は高圧車をM1、低圧車をM2と表記する。
・4M1Cの場合、京都向きをM1、大阪向きをM2と表記する場合がある。
・Mc 車も以上に準ずる。
・Tc車・T 車では京都向きをTc1・T1、大阪向きをTc2・T2と表記する場合がある。
記号 ◇:パンタグラフ 。:前照灯 D :内開き貫通ドア
E :外開き非常ドア −:棒連結器 +:密着自動連結器
, :簡易運転台 MC:主制御器 CP:空気圧縮機
MG:電動発電機 B :蓄電池 SIV:静止形インバータ
5.5 経歴・特徴 #34
・経歴では登場時の背景等を記し、増備時期・両数、変遷等を記した。
・特徴では車体外観、車内、走り装置の順に記した。
------------------------------------------------------------------------------
私鉄車両探訪 京阪詳細編 車両の概要 NBC016Q32 (ヤマ)
621/641 NBC01632 山内 祐 【京阪】詳細編第2稿 旧特急車 263L
(17) 92/12/31 22:16
6. 車両詳説:特急車 #35
6.1 過去の特急車 #36
6.1.1 1700系 #37
形態:17m級・半鋼製車体
ロ ≦≧ … … … … … … … … ロ
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄、
|П日日片日日日日日日日日日片日日 || 日日片日日日日日日日日日片日日Π|
|Ц ̄ ̄開 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄開 ̄ ̄ ||  ̄ ̄開 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄開 ̄ ̄Ц|
+――――――――――――――――++――――――――――――――――+
● ● Mc 1700形 ● ● ○ ○ Tc 1750形 ○ ○
先頭形状:3枚窓平妻丸屋根 内開き貫通扉 普通形前照灯 1灯
側窓寸法:幅800mm×高950mm 上段上昇 下段上昇
客扉寸法:幅1150mm×高1830mm
主電動機:直流直巻 600V 110kW×4 4SP接続 歯車比 2.64
駆動装置:つり掛式駆動
制御装置:電動カム軸式 抵抗制御・直並列制御・弱め界磁制御 4M1C
制動装置:AMA−R 中継弁付き自動空気ブレーキ
台 車:翼バネ軸箱守式 枕バネコイル KS−3・KS−5
翼バネ軸箱守式 枕バネ板バネ FS−6
軸バネ軸梁式 枕バネ板バネ MD−7(中日本工業)
油浴円筒案内式 枕バネコイル KS−15
翼バネ空気バネ 枕バネコイル KS−50(初の空気バネ台車)
製 造:昭和26年〜28年(1951〜1953) 川崎車輌・帝国車輌・ナニワ工機
両 数:1700 (Mc) 京都向き 9両 KS-3・KS-5・FS-6
1750 (Tc) 大阪向き 9両 MD-7・KS-5・FS-6 KS-50(テスト)
合計 18両
経歴: 阪急からの分離後京阪特急が運転開始されたのは、昭和25年9月のことで、
流線型転換クロスシートの1000形を主体に、特急用に整備された1000形
系列の2〜3連で運転されていました。その翌年特急専用車として登場し、現在
の京阪特急の基礎を築いたのが1700系です。1次車として2連5編成が製造
され、昭和27年に2次車2編成、昭和28年に3次車2編成が製造され、特急
の終日20分ヘッド運転が確立されました。京阪特急のシンボルである「鳩マー
ク」は、2次車の登場時の昭和27年7月17日から使用されています。
後述の1810系が増備されていくと、つり掛駆動の1700系は特急運用か
らはずされ、座席も順次ロングシート化、昭和40年からは3扉の通勤形に改造
され、中央の窓3つをつぶして1300mmの両開き扉を設けました。晩年は1800
系と混結した編成もあり4・5・7連で使用されていましたが、昇圧翌日の昭和
58年12月4日付で全車廃車されました。
特徴: 京阪特急の伝統となった上半黄、下半赤の鮮烈なカラーで登場し、狭い2段窓
がずらりと並んだスタイルは3000系まで受け継がれています。雨樋の前面が
一段下がった独特のマスクを形成し、これは1800・1810系・500系に
採用されました。車内は扉間を転換クロスシートとし、当時の国鉄特別2等車と
同じエンジ色のモケットを採用、木製ニス塗りの室内ながら豪華な仕上りとなっ
ていました。固定側の貫通路は広幅で両開き扉が備えられていました。
走り装置はつり掛式駆動ですが斬新な設計の新型台車を採用、昭和31年には
1759号に日本最初の空気バネ台車が試用されました。
6.1.2 1800系 #38
形態:17m級・全金属製車体
o ≦≧ … … … … … … … … ≦≧ o
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄、
|Π日日片日日日日日日日日日片日日 ||日日片日日日日日日日日日片日日Π|
|Ц ̄ ̄開 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄開 ̄ ̄ || ̄ ̄開 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄開 ̄ ̄Ц|
+――――――――――――――――++――――――――――――――――+
● ● Mc 1800形 ● ● ● ● Mc 1800形 ● ●
先頭形状:3枚窓平妻丸屋根 内開き貫通扉 砲弾形前照灯 1灯
側窓寸法:幅800mm×高950mm 上段上昇 下段上昇
客扉寸法:幅1150mm×高1830mm
主電動機:直流直巻 300V 75kW×4 2S2P接続 歯車比 6.00 東洋製
直流直巻 300V 75kW×4 2S2P接続 歯車比 4.71 三菱製
駆動装置:東洋製 中空軸平行カルダン自在継手(KS台車)
三菱製 WN継手平行カルダン (FS台車)
制御装置:電動カム軸式 抵抗制御・直並列制御・弱め界磁制御 4M1C
制動装置:AMAR−D 発電制動併用・中継弁付き自動空気ブレーキ
台 車:軸バネ軸箱守式 枕バネコイル KS−6(初の全コイルバネ台車)
軸バネ軸箱守式 枕バネコイル FS−302
軸バネ軸箱守式 枕バネコイル FS−304
油浴円筒案内式 枕バネコイル KS−9(初の円筒案内式台車)
翼バネ軸箱守式 枕バネコイル KS−10
アルストム式 枕バネコイル FS−310
製 造:昭和28年〜29年(1953〜1954) 川崎車輌・ナニワ工機
両 数:1801 (Mc) 試作京都向き 1両 KS-6
1802 (Mc) 試作大阪向き 1両 FS-302(WN)
1803〜9 (Mc) 奇数車京都向き 4両 KS-9(1803)・KS-10
1804〜8 (Mc) 偶数車大阪向き 3両 FS-304(WN・1804)・KS-10
1880 (Tc) のち1850形に改番 3両 FS-304
計 12両
1880 (T→M)1810系より編入 2両 FS-310(WN)
合計 14両
経歴: 昭和28年に京阪初のカルダン駆動車として1801-1802 の固定編成試作車とし
て登場、翌年にはMc7両Tc3両が増備され3両連結4編成で特急に活躍、そ
の後1810系の増備でこれらと共に3M2Tの5両連結6編成にまとめられ、
昭和38年まで特急運用につきました。
淀屋橋乗り入れに際して特急は1900系に揃えられることになり、1800
系はロングシート化して一般車に格下げ、1810系ながらコイルバネ台車をは
いていたT2両を編入してMc9両Tc3両T2両の総計14両となりました。
その後編入されたT2両は1900系の機器を転用してM化改番されました。昭
和41年からは1700系と同様の3扉化改造が行われましたが、編入車は18
車のため窓2個をつぶして片開き扉が設けられました。
晩年は1700系と併結されてつり掛音とカルダン音を響かせる編成もあり、
他の通勤車に混じってけっこう活躍していましたが、昇圧時には改造されること
なく廃車となりました。しかし電気機器は再用されて600系を高性能化・複電
圧化改造するために使用されました。これも近年廃車されましたが、2両分の機
器は叡山電鉄へ譲渡され、デオ730形のものとして現在も使用されています。
特徴: 車体寸法や窓配置は1700系と同じですが、全金属製車体となり台枠には高
坑張力鋼を使用、外観では前照灯が砲弾形になりました。車内はピンク色の化粧
板でカバー付きの蛍光灯照明が採用されました。扉間は転換クロスシートが基本
ですが、1803・1804・1881の3両はロングシートで登場しました。
1801-1802 は初めてのカルダン車として注目され、1801が汽車会社製全コイル
バネ台車に東洋電機製主電動機で中空軸式自在歯車継手を装備し空気圧縮機を搭
載、1802は住友製台車に三菱製主電動機でWN継手を装備しMGを搭載して固定
ユニットを組み、制御装置は両車とも東洋電機製で京阪線初の発電ブレーキ付き
となりました。
東洋電機製の駆動装置はその後、自在継手にたわみ板を使用した方式に発展、
高性能電車の駆動方式の標準となり、阪急5300系からは中実軸式TD継手方
式が開発されました。
翌年の増備車においてもKS台車−東洋、FS台車−三菱の組み合せで登場、
軸箱守をなくしたシンドラ式(油浴円筒案内式)台車も初めて採用されました。
6.1.3 1810系〜1900系(旧) #39
形態:18m級・全金属製車体
o ≦≧ … … … … … … … … ≦≧ o
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄、
|Π日日片日日日日日日日日日日片日日 ||日日片日日日日日日日日日日片日日Π|
|Ц ̄ ̄開 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄開 ̄ ̄ || ̄ ̄開 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄開 ̄ ̄Ц|
+―――――――――――――――――++―――――――――――――――――+
● ● Mc 1810形 ● ● ● ● Mc 1810形 ● ●
先頭形状:3枚窓平妻丸屋根 内開き貫通扉 砲弾形前照灯 1灯
側窓寸法:幅800mm×高950mm 上段上昇 下段上昇
客扉寸法:幅1150mm×高1830mm
主電動機:直流直巻 300V 75kW×4 2S2P接続 歯車比 6.00 東洋製
直流直巻 300V 75kW×4 2S2P接続 歯車比 4.71 三菱製
駆動装置:東洋製 中空軸平行カルダンたわみ板継手(KS台車)
三菱製 WN継手平行カルダン (FS台車)
制御装置:電動カム軸式 抵抗制御・直並列制御・弱め界磁制御 4M1C
制動装置:AMAR−D 発電制動併用・中継弁付き自動空気ブレーキ
台 車:油浴円筒案内式 枕バネコイル KS−15
アルストム式 枕バネコイル FS−310
油浴円筒案内式 枕バネ空気バネ KS−51(初の枕バネが空気バネ台車)
油浴円筒案内式 枕バネ空気バネ KS−56
アルストム式 枕バネ空気バネ FS−327
製 造:昭和31年〜33年(1956〜1958) 川崎車輌・ナニワ工機
両 数:1810 (Mc1) 奇数車京都向き 5両 KS-51 1820は偶数車京都向き
1810 (Mc2) 偶数車大阪向き 3両 KS-51・KS-56
1810 (Mc3) 両運転台付き 2両 1815(KS-51)・1816(WN・FS-327)
1880 (Tc2) 大阪向き 4両 KS-51・KS-56・FS-327
1880 (T) 5両 KS-50・KS-51・KS-56・FS-310
合計 19両
T車のうちFS-310台車で残った1884・1887は、のちに1800系へ編入
経歴: 特急のスピードアップが行われた昭和31年に1800系の増備としてMc4
両、両運Mc2両、T2両が製造されました。これらは金属バネ台車をはいて登
場しましたが、翌年2次車としてMc3両、T2両、Tc2両が増備され、1887
を除いて空気バネ台車をはいて登場しました。昭和33年にはMc1両、Tc2
両、T1両が増備され、31年製の車両も空気バネ台車に交換されました。
1800系と合わせて3M2T5連6本で特急に活躍していましたが、淀屋橋
乗り入れに際し特急車の増備が必要となり、1810系空気バネ台車装備の17
両を新特急車の系列へ編入することになり、昭和37年から1900系として再
出発することになりました。元来1800系の中間車として登場し、空気バネ台
車を装備されなかった2両は1800系へ編入され、これで1810系は発展的
解消となりました。
特徴: 1800系とほぼ同じスタイルですが、京阪初の18m車となり、扉間の窓が
10個になりました。車内設備は1800系に準じたものですが、2次車のT車
は当時まだ珍しいテレビを妻面幕板部に搭載して登場、その後T全車と両運Mc
2両、Tc1両の計8両がテレビカーとなり、京阪特急=テレビカーのイメージ
を確立しました。
つぎつぎと開発される新型台車を積極的に採用してきた京阪ですが、1810
系より枕バネに空気バネを使った台車を本格的に採用、以後通勤車にも空気バネ
台車を採用するようになり、「旅客全車空気バネ台車」の始祖となりました。
改番: 1900系への編入にあたり、次のように改番が行われました。大阪向きTc
車のうち3両は電装されてMcとなりました。
京都向きMc1 1811 1813 1817 1819 1820 両運Mc3 1815 1816
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
京都向きMc1 1901 1903 1907 1909 1911 両運Mc3 1905 1906
大阪向きMc2 1812 1814 1818 大阪向きTc2 1889 1890 1891
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
大阪向きMc2 1902 1904 1908 Mc2 化 1910 1912 1914
中間 T 1885 1886 1892 大阪向きTc2 1888
↓ ↓ ↓ ↓
中間 T 1951 1952 1953 大阪向きTc2 1950
6.1.4 1900系(新) #40
形態:18m級・全金属製車体
≦≧ … … T … … T … … … … ≦≧
P ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
|Π日□片日日日日日日日日日日片□日 ||日日□片日日日日日日日日日日片□日日|
|Ц 開 開 || 開 開 |
+―――――――――――――――――++――――――――――――――――――+
● ● Mc 1900形 ● ● ● ● M 1980形 ● ●
先頭形状:3枚窓半流 内開き貫通扉 埋込式大型前照灯 2灯
側窓寸法:幅800mm×高950mm 上段上昇 下段上昇
客扉寸法:幅1150mm×高1830mm
主電動機:直流直巻 300V 75kW×4 2S2P接続 歯車比 6.00 東洋製
直流直巻 300V 75kW×4 2S2P接続 歯車比 4.71 三菱製
駆動装置:東洋製 中空軸平行カルダンたわみ板継手(KS台車)
三菱製 WN継手平行カルダン (FS台車)
制御装置:電動カム軸式 抵抗制御・直並列制御・弱め界磁制御 4M1C
制動装置:AMAR−D 発電制動併用・中継弁付き自動空気ブレーキ
台 車:油浴円筒案内式 枕バネ空気バネ KS−70
アルストム式 枕バネ空気バネ FS−327
ミンデン式 枕バネ空気バネ FS−347
製 造:昭和38年〜39年(1963〜1964) 川崎車輌・ナニワ工機
両 数:1900 (Mc1) 奇数車京都向き 9両 KS-70・FS-347
1900 (Mc2) 偶数車大阪向き 7両 KS-70・FS-347
1900 (Mc3) 両運転台付き 2両 KS-70 1925・1926
1980 (M) 6両 KS-70 S41 2両電装解除
1950 (T) 4両 KS-70 1957はFS327
合計 45両
経歴: 昭和38年4月15日、淀屋橋地下延長線が開通し大阪の都心部への乗入れが
開始されました。このとき特急車の増備が必要となり新特急車として1900系
Mc16両、両運2両、M2両、T4両の合計24両が新造され、1810系か
らの編入車17両とともに41両の新世帯となりました。翌年にはMが4両増備
されて合計45両になり、1810系からの編入車は「1900旧」、新造車は
「1900新」と呼ばれるようになりました。
特急での活躍は長くは続かず、昼間時15分ヘッドダイヤとなった昭和46年
に冷房付き特急車3000系が登場、非冷房の1900系は昭和47年から通勤
車に格下げとなり、3扉ロングシート化、緑濃淡の通勤車色への変更などが施さ
れ49年には完了しました。
特徴: 側面は1810系の窓配置を踏襲していますが、軽量型鋼の構体となりウイン
ドシルはなくなって、いわゆるノーシルノーヘッダのスマートな車体になりまし
た。前面は2000系スーパーカーの影響を受けて、前照灯2灯を左右の窓上に
分けて埋め込む形になり、下部には「バンパー」が取り付けられました。車内は
麻の布地模様の入った薄茶色のアルミ化粧板で明るくなり、シートは縦縞入りの
段付きモケットの転換クロスで、T車はオールクロス、他は扉間クロスとなり、
同じモケットの折り畳みパイプ椅子を積み込んでいました。テレビカーはT全車
とMc1 のうち3両に取り付けられて登場しました。
電機部品は1810系とほぼ同じで相変わらず2種に分けられていますが、制
御装置は新しくなりました。台車は上揺れ枕空気バネ方式のKS−70が採用さ
れ、その深々とした乗り心地は特急車にふさわしいものでした。しかし、空気ブ
レーキは1810系との関係からか、電磁直通式が採用されず自動ブレーキのま
まとなっていました。
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私鉄車両探訪 京阪詳細編 旧特急車 NBC01632 (ヤマ)
622/641 NBC01632 山内 祐 【京阪】詳細編第2稿 現在の特急車 184L
(17) 92/12/31 22:19
6.2 現在の特急車 #41
6.2.1 3000系 #42
形態:18m級・全金属製車体
<>
「 ■■ T ■■ ■■ T ■■ ■■ × ■■ ■■ ■■
P ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
]Π 日□片日日日日日日日日日片□日日 ||日日□片日日日日日日日日日片□日日|
| Ц 開 開 || 開 開 |
+――――――――――――――――――==―――――――――――――――――=
L/ ○ ○ Tc 3500形 ○ ○ ● ● M 3100形 ● ●
先頭形状:3枚窓半流 内開き貫通扉 丸形シールドビーム 2灯
側窓寸法:幅800mm×高950mm 上段上昇 下段固定
客扉寸法:幅1100mm×高1800mm
空調装置:8500kcal/h×4 固定グリル冷風のみ
主電動機:直流複巻 375V 175kW×4 4S接続 歯車比 5.25
駆動装置:中空軸平行カルダンたわみ板継手
制御装置:電動カム軸式 抵抗制御・界磁位相制御・定速制御付き 4M1C
制動装置:HRD−1D 抑速回生・停止発電制動併用・全電気指令式空気ブレーキ
台 車:油浴円筒案内式 DM空気バネ KS−132・KS−132A
側梁緩衝ゴム式 DM空気バネ FS−381・FS−381B
製 造:昭和46年〜48年(1971〜1973) 川崎重工
両 数:3000 (Mc2) 大阪向き 8両 FS-381
3100 (M1) 8両 FS-381
3500 (Tc1) 京都向き 4両 KS-132/KS-132A
3600 (T1) 3500番台 4両 KS-132/KS-132A TV・電話付き
3600 (T) 8両 FS-381B
合計 28両
編成:7両連結×4編成
TV ◇ ◇ TV TEL ◇ ◇
。------- -------- -------。 -------- -------- -------- -------。
D Tc1 || M1 || Mc2 D |, T1 || T || M1 || Mc2 D
+-------=--------=--------+--------=--------=--------=-------+
MG・B MC・CP MC・CP MG・B MC・CP MC・CP
3505 3105 3005 3506 3606 3106 3006
3507 3107 3007 3508 3608 3108 3008
3509 3109 3009 3504 3610 3110 3010
3511 3111 3011 3512 3612 3112 3012
経歴: 昭和46年の昼間時ダイヤの15分ヘッド化および特急の7連運転開始にあわ
せ、4代目の特急車として登場ました。このときは6両編成×2本が1次車とし
て製造され、1900系との混結を考慮して自動ブレーキのAMARで登場しま
した。昭和47年度には7連×2本が電気指令式ブレーキで登場、この2次車か
ら横軸2ハンドルに変わりました。昭和48年には7連×2本と6連×3本が一
挙に増備され、総数は7連×4本と6連×5本の58両となり、特急の定期運用
を全3000系化としました。1次車はのちにブレーキのHRD化が行われ、全
車統一されています。
平成元年の鴨東線の開通に際して8000系がデビューしましたが、3000
系のうち6連で残っていた5本も7連化することになり、8000系の T車だけ
を3000系組み込み用に新造し、特急車は8000系とともに全編成7連化さ
れました。8000系に設けられた電話室を3000系にも設けることになり、
編成中間の Tc1車の運転台は運用上不要となってたため、この部分を電話室に改
造し、番号はそのままで車種をT1に変更しました。
しかし、デビューして20年近く経過していることもあり、特急車の8000
系への置き換えを進めることになり、順次廃車・譲渡が進められています。
特徴: 車体側面は腰部から裾にかけて少し絞られており、狭い2段窓がずらりと並ん
だ1700系以来の京阪特急の伝統的スタイルを受け継いでいます。戸袋の部分
の窓は中桟のない固定窓で、1900系からの特徴です。前面は曲面ガラスとス
カートにより新しいイメージを作っています。ハトマークは貫通扉に電照式のも
のがとりつけられました。屋根上には分散形クーラーが4台並んでいます。
車内は落ち着いた雰囲気で、転換クロスシートには自動転換装置が付き、終端
駅での転換作業が一斉に短時間で行えるようになりました。扉脇には折り畳み式
補助椅子があり、京橋−七条間で使用できます。名物のテレビはカラーテレビと
なり3500形に設けられ、1編成に2台となっています。
走り装置は昇圧対応で作られ、複巻電動機で界磁位相制御を駆使した定速制御
付きになり、65km/h から 5km/h きざみで 120km/h までの指令があります。
運転装置は横軸ツーハンドルのデスクタイプで、マスコンとブレーキは別々のレ
バーで操作します。
昼間に8000系と見分けるのは、前面・側面ともまったく異なるスタイルで
すから、比較的容易にわかります。地下線や夜間に8000系と見分けるには、
前照灯の間隔が内側に寄っていること、標識灯が普通のランプであること位で見
分けられます。前面行先表示幕の有無でも見分けられますが、前照灯点灯中は光
が強いので行先幕が見えないことが多く、それだけで見分けるのは困難です。
現状: 3000系は格下げ工事は行わず廃車されることになり、現在30両が廃車さ
れています。そのうちMcとTcの車体は富山地方鉄道に売却され、営団地下鉄
3000系の走り装置と組み合わされて第2の職場で活躍しています。波動用と
して2本程度残される可能性がありますが、8000系の増備にあわせて順次廃
車が進行していく見込です。
廃車により発生したKS−132台車を改造し、KW79として2600系の
KS−63系台車を取り替え用として利用されています。
6.2.2 8000系 #43
形態:18m級・アルミ合金車体
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「 _×__■■■■■■■■■■■_×___ ______■■■■■■■■■■
D ̄ __ _________ ___ || ___ _________
]Π|‖|片| ‖ ‖ ‖ ‖|片|‖‖||||‖‖|片| ‖ ‖ ‖ ‖|
| Ц  ̄ ̄ 開  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 開  ̄ ̄ ̄ ||  ̄ ̄ ̄ 開  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
+-――――――――――――――――――――==―――――――――――――――
L/ ● ● Mc1 8000形 ● ● ● ● M2 8100形
先頭形状:一体窓半流 外開き非常扉 角形シールドビーム 2灯
側窓寸法:固定窓幅1625mm 車端部下降窓幅950mm
客扉寸法:幅1100mm×高1800mm
空調装置:13000kcal/h×3 固定グリル冷風のみ
主電動機:直流複巻 375V 175kW×4 4S2P接続 歯車比 5.25
駆動装置:中空軸平行カルダンたわみ板継手
制御装置:電動カム軸式 抵抗・直並列制御・界磁位相制御・定速制御付き 8M1C
制動装置:HRDA−1 回生制動併用(回生優先)・全電気指令式空気ブレーキ
台 車:軸梁式 DM空気バネ KW−88
SUミンデン式 DM空気バネ FS−517D
製 造:平成元年〜(1989〜) 川崎重工
両 数:8000 (Mc1) 京都向き 8両 KW-88
8050 (Mc2) 大阪向き 8両 KW-88
8100 (M2) 8両 KW-88
8150 (M1) 8両 KW-88
8500 (T2) 8両 FS-517D
8550 (T) 8両 FS-517D
8750 (T3) 8両 FS-517D TV・電話付
合計 56両
編成:7両連結×8編成
◇ ◇ TV TEL ◇ ◇
。------- -------- -------- -------- -------- -------- -------。
E Mc1 || M2 || T2 ,||, T3 || T || M1 || Mc2 E
+-------=--------=--------+--------=--------=--------=-------+
MC MG・CP B B MC MG・CP
8001 8101 8501 8751 8551 8151 8051
8002 8102 8502 8752 8552 8152 8052
8003 8103 8503 8753 8553 8153 8053
8004 8104 8504 8754 8554 8154 8054
8005 8105 8505 8755 8555 8155 8055
8006 8106 8506 8756 8556 8156 8056
8007 8107 8507 8757 8557 8157 8057
8008 8108 8508 8758 8558 8158 8058
経歴: 鴨東線の開通に際し特急の運用本数が増えるため増備が必要になりましたが、
登場以来18年経過した3000系を増備するのはいまさら・・ということで、
5代目の特急車として新形式で登場しました。平成元年8月に1本目が竣工し、
鴨東線開業と共に営業運転を開始、その後3000系の7連化のために8550
形を5両作って3000系に組み込みました。8000系の評判がたいへんよい
ので、特急車をすべて8000系に置き換えることになり、平成2年に3編成、
平成3年に2編成増備し、8550形を3000系から抜いて本来の8000系
増備車編成に組み込み、混結編成をなくして8000系6本になりました。
平成4年度増備分の8007F・8008Fが登場し、7両編成×8本体制で
特急の全8000系運用ができるようになりました。
特徴: 車体断面は通勤車の6000系と同じで、車体長さは3000系に比べ中間車
で 200mm、先頭車で 400mm長くなりました。前面は3枚窓スタイルながら、前照
灯・行先幕の部分までガラスとなり、サッシはブラックアウトに処理されていま
す。貫通扉は外開きの非常用となりましたが、伝統のハトマークは受け継がれ、
電照幕式になりブルーの地色に浮び上がります。側面は裾部にRがつけられ、側
窓は連続ガラスの大型固定窓となって、従来の京阪特急のイメージから大きく変
化しています。窓の大型化により外の眺めが抜群によくなり、シートはセミバケ
ットタイプで1両おきにピンク系とブラウン系を配置しています。
屋根上は3台のクーラーキセが一体化され、テレビカーは編成中央の1両だけ
になりましたが、BSアンテナが設置されて、衛星放送の受信が1992.8.1から開
始されています。
走り装置は6000系をベースにした界磁位相制御に定速制御装置をつけてい
ますが、主電動機の性能は3000系と共通であり、廃車された3000系の部
品を活用して4番以降の編成が作られています。そのため補助電源は、1〜3の
編成は140kVAの新品ブラシレスMG、4番以降は3000系のものが流用され120kVA
のものとなっています。運転装置が京阪初のワンハンドルとなり、定速制御指令
は45km/h〜110km/h の間で、任意の速度で定速運転が可能というものです。速
度計はアナログ、圧力計はデジタル表示となりました。
地下線・夜間に正面で3000系と見分けるには、標識灯がLEDを使った大
型のものになっていること、前照灯が外側に寄っていること等で区別できます。
現状: 特急の全8000系化が可能となりましたが、まだ予備として3000系も現
役なので、時折3000系の特急が来て乗客をがっかりさせているようです。平
成5年度には8000系があと2本製造され10本体制となり、予備も含めて全
8000系化が完了する見込です。
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私鉄車両探訪 京阪詳細編 現在の特急車 NBC016Q32 (ヤマ)